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試合前に行われた中越沖地震復興義援金贈呈のセレモニー |
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プレマッチイベント、大畑・元木ラグビークリニックでの大畑選手 |
空の青さがまぶしい。
この時期の新潟のいつもの空は「鉛色」。しかし今日は、雲一つない「スカイブルー」。絶好のコンデションの下、東北電力ビッグスワンスタジアムで試合が行われた。シーズン初白星を狙うスピアーズは「ホワイト」、対するコベルコスティーラーズは伝統の「赤」のジャージをまとう。
前半、試合はいきなり動いた。クボタ8番ケフのハイパントを神戸がキャッチミス。これに素早く反応したクボタが、ボールを右に回して12番カトニがトライ。ノーホイッスルトライでクボタが先制した(クボタ5-0神戸製鋼)。
これで目が覚めたか、神戸製鋼は、接点での圧力で徐々に主導権を握るが、ゴール前まで攻め込んでは反則で戻される歯がゆい展開。14分、ようやくクボタ陣内での連続攻撃からチャンスをつかみ、22m中央のラックから右に展開、2人のBKが相手をうまく引きつけて13番 今村にパス。よろけながらも右中間に飛び込んだ(5-7)。
この直後のキックオフを神戸製鋼がコントロールできず、クボタが神戸陣内で反則を得る。キッカーは「地元ラグビーマンの星」、15番 高橋銀太郎。左中間のPKを決め、逆転に成功する(8-7)。しかし、接点での劣勢はスクラムにも影響し、連続攻撃を仕掛けても、密集で神戸製鋼のプレッシャーを受け、思うようなボール出しができない。
逆に時間が経つにつれ、地域を少しずつ進めた神戸が優位に立つ。31分クボタ陣ゴール前スクラムから連続攻撃。形成したモールから「三十路ラグビーマンの星」、8番 伊藤剛臣が左中間に飛び込んだ(8-14)。大学時代から変わらない躍動感あふれるプレーに、歓声が沸く。
前半終了間際、お互いにボールを動かし合い、2分近い攻防がハーフウェイラインをはさんで続いた。アドバンテージを巧みに使う藤レフリーのゲームコントロールが心憎い。前半は、クボタ15番 高橋が、もう一本PKを決め、終了(11-14)。
後半は、互いに敵陣深くまで攻め合うが、両チームの粘り強いディフェンスで最後の一線が越えられない。9分にクボタは3人のプレーヤーを入れ替えてリズムを変えようとする。15分、クボタが敵陣深くに攻め込み、ゴール前右中間で反則を得て、10番 伊藤がゴールを決め、同点に追いついた(14-14)。
しかし、神戸はあわてなかった。19分以降、ボールを左右に動かし続けながら敵陣で戦い、時間と地域を支配し続けた。ラインアウトのモールからじっくりと攻め、クボタ陣ゴール前5m正面のPKも狙わずにFWで攻撃を継続した。この一連の時間帯ではトライを奪えなかったが、26分、クボタ陣22m付近のスクラムから神戸8番 伊藤がサイドアタック(これが見たかった)、その後の密集を自在に展開し、最後は2-13-11とわたって、中央にトライ(14-21)。「超攻撃的」を今年のテーマに据えた神戸製鋼の面目躍如であった。
この後、クボタも攻め続け、5番 赤塚のトライで再び同点に追いつくが、37分、中央付近のラインアウトから神戸製鋼が右に展開、9-10-12-10-15-14-9-14とわたって中央にトライ。ボーナスポイントに繋がる決勝トライとなった(21-28)。
その後もクボタは、ホームの意地にかけて攻撃を連続させたが、神戸がしのぎきって試合終了となった。(新潟県協会理事 灰野正宏)
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山神監督(右)、鈴木キャプテン
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クボタスピアーズ 21-28 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(11月17日)
◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督
「なかなかうまくいかない。ボールを動かすのはプラン通りだったが、取りきれなかったのは精度の低さ。4連敗であるが、前より内容が良くなっており、悲観はしていない。
わずかな精度(タックル)の違い。
雨に降られたゲームが多く、今日の攻めはいい面であった。形はできているが、本番になるとその精度が下がる。アタックはいい形がでてきた。ディフェンスは合格点。よく粘りがでてきた。そこは評価したい」
○鈴木力キャプテン 「ブレイクダウンで負けないように集中した。ゲームの入り方もよかったが、小さなミスから相手のうまさに逆襲を受け逆転された。このミスを練習で立て直していきたい」
――12番をカトニ、15番を高橋にした理由は。
○山神監督
「キッキングゲームで負けており、マクイナリーのアタックが狙われていると感じ、テリトリーゲームをしたいと考えて起用したが、今一歩。カトニはゲインの力に期待した」
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後藤キャプテン
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◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○後藤翔太キャプテン
「厳しい環境の中、5ポイントとれたのは大きい。それしか表現できない」
――前半敵陣に入りながら取りきれなかったが。
「神鋼が相手に反則をさせないぐらい力強くトライを取りたかったが、取りきれない」
――外への攻撃で攻めきれない。
「クボタのディフェンスが『出させて止める』形になり、それにうちがはまってしまった面がある」
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