前節の敗戦からサントリーサンゴリアスがどのような戦いをするかが注目された試合であったが、試合開始早々、CTBタラントの突破からつないでトライをとると、BKが再三大きなゲインを得て、得点を重ねた。前半は終始サントリーが優勢に攻め続け、リコーブラックラムズは終了間際に、1本トライを返すのがやっとであった。
後半は、逆にリコーが思い切った攻撃を仕掛け始め、サントリーが守勢に回り、得点をとり差を詰めたことで、ゲームを面白くした。しかし、前半の大きなリードが功を奏し、終盤にダメ押しのトライを奪ったサントリーが逃げ切って勝利を収めた。
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佐藤監督(右)、河野ゲームキャプテン
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リコーブラックラムズ 22-43 サントリーサンゴリアス(11月17日)
◎リコーブラックラムズ
○佐藤寿晃監督 「前半と後半で、まったく違った試合だった。前半はミスからリズムを崩してしまった。後半、アタック意識が良くなり4トライ取れたのは今後の自信になる」
――(キャプテンの)伊藤の(次の)トヨタ戦の出場は。
「出場する予定です」
○河野ゲームキャプテン
「前半、戦い方にミスが多く、後半、バックスでリズムが作れて自分達のラグビーの型ができました。後半の戦い方で今度のトヨタを倒したい」
――なぜ前半からバックスのアタックが良いのにゲームが作れなかったのか。
「ブレークダウンが遅く良いボールが供給できなかった。後半はその点が良くなり連携がとれトライに結びついた」
――サントリーのディフェンスは。
「前半、詰めのディフェンスでプレッシャーを受け苦慮した」
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清宮監督(右)、大久保ゲームキャプテン |
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◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督
「前半、FWのプレーが良くBKに良い球が出せたのが良かった。後半、晴れから空が急に雨になったようなゲームであった。プレーがほとんどできなかった。
――スタンドオフの今後の人選は。
「怪我人の復帰がたのみである。オーバー30のFWの頑張りがあるが、4週連続では疲れが出ているのが気掛かり」
○大久保直弥ゲームキャプテン
「きついゲームでした。前半、後半まるで違ったチームとなりトップリーグで1勝する厳しさを感じました」
――今後の修正点は。
「自分たちの型をしっかり持って、雰囲気を作り出せるよう、今後の一週間練習したい」
――後半、ブレイクダウンでリコーにターンオーバーされるケースがあったのは。
「タックル・シチュエーションでは後手であったことと、リコーのバックスのスピードアタックがあり受身になったのも影響した」
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ジャパンラグビー トップリーグ「リコーブラックラムズ vs サントリーサンゴリアス」の試合の前には、地元タグラグビーチームによる試合が行われました。また子どもたちは、トップリーグ選手のエスコートボーイなども務めました。
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