秋らしい絶好の天気。序盤より、トヨタはFWの接点で激しく攻め、IBMは、浅めのラインよりBKを走らせるが両チームとも得点に至らず。10分過ぎIBMは、ゴール前ラインアウトより出たボールを10番がドロップゴールを決め先制。対するトヨタは、FWの出足が徐々に良くなり、ボールを支配する回数も多くなった。BKとの攻撃もかみ合い、12分菊谷、16分難波、25分水野と連続トライを取り、19-3と伸ばした。30分過ぎ、IBM3番が反則の繰り返しでシンビンとなった。お互いPGで追加点を挙げ、トヨタ 22-6 IBMで前半を終了するホーンが鳴り響く中、トヨタは、ライン攻撃より13番岩本が抜け出て中央にトライ。ゴールも決まり29-6で前半を終了した。
後半、IBMのFWに出足が戻り、BKにボールが回るようになり、トヨタDFラインの裏に効果的なキックで陣地を進めた。5分過ぎライン裏へのパントを追走した15番高がトライ。29-11と追い上げる。トヨタFWにも出足が戻り、IBM陣へ攻め入るもノッコンでチャンスを潰す。その後、一進一退の攻防が続く。18分IBMは、ライン攻撃より左隅ゴール前に絶妙なパント。追いかけた11番桜井がキャッチしトライ。29-16とする。しかし、25分1番が危険なタックルでシンビンとなり、トヨタは得たPGを10番廣瀬が決め32-16と突き放す。34分IBMは中央ラインアウトよりBKに展開し、最後は8番フィリピーネが抜けゴール中央にトライ。32-23と追い上げるも、36分トヨタは、敵陣10m付近ラインアウトよりモールを20mほど押し、最後は4番中山がトライ37-23と追加点を挙げた。しかし終了ホーン直後、IBMは、自陣ゴール前から展開し、14番勝俣が右隅にトライ。難しい位置からのゴールも9番山中が決めトヨタ 37-30 IBMでノーサイドとなった。最後のゴールでIBMは、勝ち点2を挙げ、歓喜に包まれた。(大久保 誠)
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安藤ヘッドコーチ(右)、高主将
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トヨタ自動車ヴェルブリッツ 37-30 日本IBMビッグブルー(11月10日)
◎日本IBMビッグブルー
○安藤裕樹ヘッドコーチ
「結果として負けたが、勝ちに等しい負け。粘って勝ち点2が取れたのは大きい。前半、後半でチームのやるべき事に徹底感がなく、もったいなく感じた。前半は、テリトリーで攻めるときに冷静さを欠いた。後半は、落ち着いてゲームを組み立てるように指示した。テリトリーで考えることが徹底できた。完璧なら勝てたかも」
○高忠伸主将 「結果では7点差。前半のゲームマネージメントやシンビンプレーヤーが出たときのゲームマネージメントを考えなくてはならない。2ポイント取れたことをポジティブに前向きに考えたい。前半終わって23点差を戒め、BK、FWのコミュニケーションを重視したのが良かった」
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石井監督(左)、麻田主将
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井監督 「先週に引き続き、細かなところでのプレーの精度が足りない。キック処理に問題点があり、次週に向け修正していきたい。ゲームマネージメントが駄目。キックで陣地を取りながらと考えているが、キック処理のまずさが一番の課題。二面性は、無いと思うが、前半は、ボールのキープ時間も長かった。後半は、キックでポイントを下げられ、処理から陣地を取り返しに行くあせりも誘われた。
今年は、タイトなスケジュールでケアをしていない選手は使わないと明言している。ケアの無い選手は、トヨタの部員としてなってない。勝ち続けることなどできない。私のポリシーとして譲れないので厳しくしている。結果、けが人以外残ったメンバーで調子の良いものから使っている」
○麻田主将 「先週の三菱戦での課題を克服しようと、立ち上がりからボールキャリーをクイックに動かすことに主眼をおいたが、アタックとディフェンスの切り返し、ポジション移動の遅さが目立った。修正していきたい。IBMは、粘り強いチームだった」
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