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10.12 マッチリポート(サントリーサンゴリアス 52-22 神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
10月12日(金)、東京都ラグビーフットボール協会招待試合「サントリーサンゴリアス対神戸製鋼コベルコスティーラーズ」が行われました。今年の夏に設置された照明設備によりキックオフは19:30、客席は普段の秩父宮と違って仕事帰りのビジネスマンが目立ちました。サンゴリアス対スティーラーズ、過去に何度も名勝負を見せてくれたカードだけに、この試合にも期待が膨らみます。
また今シーズンよりトップリーグで導入される「タイムキーパー制」がこの試合で行われ、試合時間表示が「オンプレータイム」表示となり、アウトプレー中は時計を止めます。前後半終了時(40分)にホーン音による終了合図が鳴り、観客と選手にもタイムアップをお知らせすることになります。
この試合、先制点は約30mのPGを決めたスティーラーズ。しかし前半13分にはサンゴリアスは小野澤選手のトライ、ゴールも成功、16分にはまたも小野澤選手が見事なスピードでインターセプト、そのままゴールに走り込みトライ、ゴール成功。前半終了時までにサンゴリアスはセットプレーの安定とバックスの活躍により5つのトライを決め、スーパーキッカーのライアン・ニコラス選手が難しい角度も含めてゴールもすべて決めてきました。スティーラーズもキックなどで敵陣に進み、ゴール前に迫ることもありましたがトライには至らず、結局ノートライのまま前半終了。
神戸の最初のトライは後半9分、敵陣22m付近でのラインアウトをキャッチして、モールからインゴールへ。サンゴリアスは後半11分に坂田選手を投入、ベテランの登場に会場は盛り上がりました。後半15分頃にはスティーラーズは焦りからかペナルティを繰り返し、サンゴリアスはキックではなくスクラムを選択するなどFWのセットプレーに自信を見せ、そこからトライを奪うことも。後半の23分と26分には両チームのSHが活躍、成田選手のギャップをついてのロングゲインからサンゴリアスがトライを取れば、後藤選手はクイックからサンゴリアスの一瞬の隙をついて一人で走りきりトライ、ゴールも成功。後藤選手は終始劣勢だった中でも冷静な判断を見せ、キックや走りも目立っていました。後半38分にスティーラーズは最後の意地を見せて1トライを返すも、結果はサンゴリアス52-22スティーラーズと大差の試合となりました。
トップリーグのプレシーズンマッチということで、多くの選手を試した両チームですが、安定感と層の厚さを見せたサンゴリアス、先発メンバーの3分の2が20代前半選手で、今後彼らの成長が楽しみなスティーラーズ。両チームの「因縁対決」は今後も続いていくことでしょう、トップリーグでコベルコスティーラーズがいかに巻き返すかにも注目です。
2007年10月13日
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