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前半から積極的にボールを繋ぐ両チーム。1トライずつ取り合った前半19分、神戸製鋼がモールを押し込み、FL7伊藤がトライ(G不成功12-5)。モールDFに人数をかけない神戸製鋼に対し、ヤマハがモールを優位に進める。前半32分、神戸ゴールライン直前より右展開、WTB14永本トライ(G成功12-12)。
その後膠着状態が続いた後半7分、神戸陣内22m付近ラックより展開、DFのプレッシャーが甘くなったところを12太田尾→11富岡と繋ぎトライ(G成功12-17)。更にタックルのバインドが甘くなった神戸製鋼に対し、FB15ウィリアムスがライン突破、右中間トライ(G成功12-24)。前半のモールにおける劣勢がFWの足にダメージとなってきた感のある神戸製鋼は、接点で反則を犯すしか止める術がなくなり、立て続けにPGで加点される(12-30)。アタック時の集中力はそれなりであった神戸製鋼だが、厚味がなくなり2トライを返すのが精一杯。(26-37)続出した負傷者の穴と、進む高齢化を経験とテクニックで埋めきれなかった神戸製鋼と、フィットネスを含めた高い潜在能力を感じさせたヤマハという好対照な結果であった。(廣島 治)
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増保監督(右)、松原キャプテン
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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 26-37 ヤマハ発動機ジュビロ(1月14日)
◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○増保輝則監督
「ヤマハのすばらしいラグビーにやられた。ケガ人が多い中、選手は最後まで諦めずに本当に良くやってくれた。勝てなかったのは私の責任。
(大畑選手をWTBに戻した事について)ヤマハの攻撃起点が外になるので、戦略的な意味でDFの負担を軽減するためにWTBに持っていった」
○松原裕司キャプテン
「プレーオフ進出に向け攻撃するという意志統一をしていたが、結果的にはヤマハに攻め負けたと感じている。
(シーズンを振り返っての質問に対して)イメージ通りのラグビーをできるようになったのが、シーズン終盤であった」
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堀川監督(左)、太田尾ゲームキャプテン
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◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督
「今日はアウェイにも関わらず、多くのヤマハファンが観戦してくれた。ファンに素晴らしい戦いを披露できたことに満足している。ゲームについては勝点5を目標に臨んだ、具体的には近場のブレイクダウンを制することを意識していた。
(村田選手の今季初スタメンについて)経験値も含めて現状で一番ベストのSHを起用した。
(シーズンを振り返って)下位チームに取りこぼしが多く、メンタルな部分が課題だ。ポテンシャルは高いので一戦一戦力を出し切ることが課題」
○太田尾ゲームキャプテン
「今日のゲームはFWにつきる、プラン通りに近場のブレイクダウンを制することができた。また、DFでもここ2試合の課題であった、前に出てプレッシャーをかけることができた。
(プレーオフ進出に対するプレッシャーは?の質問に対して)あまり感じなかった、ヤマハらしい良いゲームをしたいという気持ちが強かった」
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