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前半はボールを連続奪取・積極的に展開するワールドのペース。SH中山のショートパントや、ラックに人数をかけない効率的なゲーム運びながら、敵陣ゴール前の肝心なところで、はやる気持ちの余り、ラインオフサイドを犯すなど詰めの甘さを露呈する。前半12分、リコーは中央付近のラックから左展開、WTB14斎藤トライ(G不成功0-5)。数少ないチャンスをモノにした。17分ラインアウトからNO.8スタワーズが突破、効果的なラックから展開、最後はCTB12中矢がタイミング良くカットインしてトライ(G成功7-5)。自陣ゴール前でも積極展開するワールドは21分CTB13ルイヴァンドラが抜け出しトライ(G不成功12-5)。この時間帯からワールドがリコーBKのスピードに後れをとり始め、接点で不用意な反則を繰り返す。32分ラックよりリコーNO.8ロバートソン、トライ(G不成功12-12)。
後半は足が止まり出したワールドに対し、リコーが一方的に攻撃、PGを含む連続トライで12-29。DFもタックルが甘くなり、勝負あったかと思ったが、入れ替え出場のSO佐佐木を軸に反撃、後半28分、31分と立て続けにトライを返し26-29まで追い上げたが、最後は2PGを追加したリコーが26-35で逃げ切った。両チームとも、継続を意識した好ゲームであったが、受け身に回った時の脆さ、好機にノックオン等のイージーミスをする甘さ等、上位との差を感じさせる面もあった。(廣島 治)
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カーター ヘッドコーチ(右)、中矢ゲームキャプテン
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ワールドファイティングブル 26- 35 リコーブラックラムズ(1月14日)
◎ワールド ファイティングブル
○マーク・カーター ヘッドコーチ
「前半は集中して良いゲームができたが、簡単にトライを取られたのが痛かった。後半はハンドリングミスによりリズムがとれなかったが、終盤の選手交代は成功したと思っている。モチベーションが難しいゲームであったが、選手は良くやってくれた」
○中矢ゲームキャプテン
「今日の試合は、来年に向けてのステップとなるゲームにしようとの認識で臨んだ。前半は集中力もあり良い内容であったが、後半はミスからリコーに主導権を握られてしまった。今年1年の悔しさを忘れずに、来年頑張りたい」
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佐藤監督(右)、伊藤主将
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◎リコーブラックラムズ
○佐藤寿晃監督 「今日は、勝点5が最低でも目標であったので、結果には満足している。ゲーム内容では、特にDFが良かった。
(シーズンを振り返って、の質問に対して)若いチームであったが、プレーヤーの意志統一が密になってきたのは、来年に向けて明るい材料である」
○伊藤鐘史主将 「今日は、近場をFWで攻めフローターを消してから展開するという、プラン通りのゲームができた。ただ、流れの中で勝負で集中力を欠いている場面があり、来年の課題である。
(シーズンを振り返って)プレーヤーの判断でゲームをコントロールできるようになったのは今年の収穫。来年はさらに激しいプレーができるようになりたい」
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