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13節 マッチ&会見リポート(NEC 15-19 トヨタ自動車)

トップリーグ第13節、秩父宮ラグビー場の第一試合は快晴(強風)の中、6,900人の熱いラグビーファンを迎えNECのキックオフで始まりました。
前半2分、トヨタ陣10m付近ラインアウト(NECボール)よりのこぼれ球をトヨタが拾い速攻でオープンサイドに展開、サイドを突く連続攻撃によりNECゴール前まで持ち込み、ラックよりLO谷口選手が飛び込みトライ。SO廣瀬選手のゴールも成功し先行スタートした。前半10分にはNEC陣22m中央付近でのNECのペナルティよりSO廣瀬選手がゴールを決めトヨタペースの様相を見せた。
一方NECも前半14分にはトヨタ陣10m付近ラインアウト(NECボール)から出たボールをSO松尾選手がキックしFBオースティン選手-WTB窪田選手と繋いだがチャンスをものにすることができず、24分にはFBオースティン選手が自陣20m付近よりカウンターアタックしトヨタ陣22m付近まで持ち込みパントキックしボールを追ったが、あと一歩届かず。NECは積極的な攻撃を仕掛けるもののチャンスをものにできなかった。
その後も両チームの激しい一進一退の攻防が続きトヨタが8点リードで前半を折り返した。

後半はトヨタが開始1分にNEC陣22m中央付近でのNECのペナルティよりSO廣瀬選手がゴールを決めてスタートしたが、NECも後半5分にトヨタ陣ゴールライン前15m中央付近でのトヨタのペナルティよりSO松尾選手がゴールを決め、後半8分にはトヨタ陣10m付近スクラム(NECボール)よりの連続攻撃よりSO松尾選手の蹴りこんだボールをWTB窪田選手が繋ぎFLマーシュ選手がトライ(ゴール成功)、後半17分にはFLセミシ選手(一時交替出場)のトライ(ゴール失敗)で 15対11 と逆転した。
しかしトヨタも後半22分にNEC陣ゴールライン前15m中央付近でのNECのペナルティをSO廣瀬選手が確実にゴールを決めて1点差に詰め寄り、後半35分にNEC陣10m付近モールより出たボールをトヨタはオープンサイドに展開しWTB遠藤選手がライン際を走りこみ逆転のトライ(ゴール失敗)。ロスタイムにはNECも意地でトヨタゴール前まで攻め込むもトヨタの厚いディフェンスを突破できずにノーサイドを迎えた。トヨタの気迫がNECの意地に勝った。(佐藤克則)
NEC 15-19 トヨタ自動車   NEC 15-19 トヨタ自動車   NEC 15-19 トヨタ自動車
NECグリーンロケッツ
高岩監督(右)、向山バイスキャプテン
高岩監督(右)、向山バイスキャプテン

NECグリーンロケッツ 15-19 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(1月14日)

◎NECグリーンロケッツ
○高岩映善監督

「まず、一年間お世話になり、ありがとうございました。今日は、決して消化試合ではなく、優勝のチャンスはないが、ラグビー部として、選手一人一人の気持ちとして、何かを伝えたいと臨みました。本当にその気持ちが出た試合でした。勝てなくて悔しいですが、応援してくださった皆様、会社の方々にその気持ちをお見せすることができて満足しています」

○向山昌利バイスキャプテン
「まず、最初に今シーズン応援して下さったファンの皆様に感謝いたします。特に、調子を落とした時期にも温かい励ましをいただいたことはありがたかったです。負けて、今シーズンのNECが消える試合でなく、NECここにありといったところをお見せしたいと臨みました。良いゲームでしたが、トヨタさんのほうが素晴らしいラグビーをしたと思います。この悔しさを忘れず、来シーズン必ず復活して戻ってきます」


NEC 15-19 トヨタ自動車   NEC 15-19 トヨタ自動車
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
朽木監督(右)、麻田主将
朽木監督(右)、麻田主将


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木英次監督

「トヨタにとって負けられない試合で、1週間、緊張感ある練習をしてきました。まず、勝ててほっとしています。理想は勝ち点5を取ってプレーオフ進出を決めることでしたが、後ろの試合の結果次第でまだ分からない状態です。チャレンジ権があれば、次の試合、しっかり準備して臨みたいと思います。
NECさんと比してトヨタが勝っているところはボールを動かす力ですので、積極的にボールを動かすプランでした。NECはディフェンスが良いチームで前節も神戸戦でジャッカル、ディフェンスのNECが復活していましたので、要注意で早めのサポートを指示しました。最初のトライは理想的でしたが、中盤はアタックらしいアタックができず苦しい試合でした。うちは、5ポイントを狙って乱打戦という違う戦い方をしようとすると崩れるチームですので、今までどおり、ゲームの流れを進めていくプランでした。ハーフタイムでは、深みからスピードのあるアタックをしようと、廣瀬の両サイドにあえてランナーをそろえて攻撃の方向性を定めるよう指示しました。今日は反則をしないで止めるトヨタのディフェンスがある程度できましたので、このディフェンスでアタック力を高めていくのが課題です」

○麻田一平主将
「試合前、ボールをどれだけ動かせるかがキーになると臨みました。トライを獲ってから攻撃の方向がバラバラとなり、ターンオーバーされるなどNECさんのペースにされてしまいました。しかし、最後に遠藤のトライが決まって、出るメンバーが一丸となって、みんなの気持ちが伝わるトライでした。プレーオフに出るチャンスがあれば、精一杯やりたいと思います。トライを獲られた後、NECのペースだったので円陣では喝を入れました。やっていて、グレンは凄い選手だと思いました」



2007年1月14日

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