かなり暖かく感じる秩父宮、選手には暑すぎるのではと心配するほど日差しが強い。
12時キックオフのサントリーサンゴリアス対ワールドファイティングブルの試合、開始直後はお互い敵陣に攻め込むもミスで得点には結びつかない。
この試合最初の得点は前半18分、サントリーがラックから右へつなぎ、13番の平が抜けて40mを走りきってのトライ。これでサントリーが勢いづくかと思われたが、ワールドのプレッシャーも強くスピードを生かしきれない。そして29分にはラックからこぼれたボールをワールドが拾い、11番の沼田が中央付近へ回りこんでトライ、ここで5-5の同点となる。次の得点は前半終了間際、ラックからサントリー2番青木が飛び込みトライ、続いてサントリー14番栗原がキックを敵陣22m近辺でキャッチしてそのままゴールに持ち込む。
後半になると10分、20分、25分、34分とサントリーがさらにトライを重ね点差は離れる一方。しかしワールドも意地を見せ37分には自陣からタックルを受けながらも粘り強くパスをつなぎ、21番内山がトライを取り、キックも決まって45-12とする。ロスタイムは3分、この間にサントリーはなんと2トライを決め、キックも成功し最終スコアは59-12とかなり開いたものとなった。(星野)
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カーター ヘッドコーチ(右)、中山キャプテン
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サントリーサンゴリアス 59-12 ワールド ファイティングブル(12月23日)
◎ワールド ファイティングブル
○マーク・カーター ヘッドコーチ 「前半、ターンオーバーからの失点が多すぎました。ちょっと簡単にサントリーさんにスコアされて、シンビンをもらったりして、後半はこちらのミスがサントリーさんの自信につながってペースを持っていかれてしまいました。しかし、ワールドの選手それぞれが集中して戦ったのを誇りに思います。残りの試合は、準備の時間を使って最悪の状態から抜け出せるよう頑張りたいと思います。今日のレフリー、タッチジャッジは公平で良かったと思います。日本の高いレベルのラグビーを維持するためには質の高いジャッジが必要だと思います」
○中山浩司キャプテン 「前半、何とかサントリーさんの攻めをディフェンスでしのいだ場面があったので、残りの2試合もペナルティをしないよう我慢していきたいと思います。また、意思統一して、アタックではターンオーバーされないように攻めていきたいと思います。今日は、サントリーさんの展開が速いので、ブレイクダウンではプレッシャーをかけるというプランでした」
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清宮監督(右)、小野澤キャプテン |
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◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督
「次の東芝戦に向けて、チームの勢いを落とすことができない試合でした。メンバー争いが非常に厳しく新人がチャレンジ精神で戦って、非常に良いモチベーションで全員が戦ってくれました。点数も取れて、トライも獲れて2006年最後の試合として良い試合ができました。ワールドさんはここ数試合復調していました。前半、ラッキーと思えるトライが獲れたと見えたと思いますが、ああいうところでチームの勢いの差が出るんですね。26日から5日間、鹿児島で合宿します。テーマは「東芝に対してどう戦うか」です。来ますか?(と記者団に対して逆取材。記者団も苦笑いするしかなかった)」
○小野澤宏時キャプテン
「いやー、自分自身がちょっと消化不良で、納得できない部分が多い試合でした。相手が流れてくるディフェンスでしたが、それでもやっぱりウイングとしては外で抜け切れなかったというのが個人的に‥‥。はい」
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