何度もゴール前に東芝を釘付けにするなど、序盤は神戸製鋼のペース。前半12分、神戸製鋼が東芝ゴール前でのラックにて、ボールをこぼすミス。これを拾い、東芝CTB13冨岡→15立川がトライ(G不成功0-5)。積極的にアタックを仕掛ける神戸製鋼だが、東芝の固いディフェンスの前に細かいミスが目立ち、ことごとく東芝に逆襲される展開。前半19分、東芝陣GL前より、神戸製鋼のパスミスからWTB14廣瀬が拾い80m独走トライ(G不成功0-10)。接点での優勢を保つ東芝、徐々に本来のペースを掴み、前半29分ラインアウトからモールを押し込み、PR1高橋トライ(G不成功0-15)。前半34分神戸製鋼パスミスより、東芝がモール形成、押し込んでHO2猪口トライ(G不成功 0-20)。
後半序盤は神戸製鋼がラッシュ、東芝陣内でPGを狙うも失敗。東芝のプレッシャーがキツイこともあり、パスをつなぐも有効なゲインができず、ターンオーバー。48分東芝LOバツベイ5→SH9伊藤→CTB12マクラウドトライ(G成功 0-27)。動きのキレがない神戸製鋼だが、徐々に甘くなってきた東芝ディフェンスの間隙をつき、58分NO.8クリブトライ(G成功7-27)。68分SH苑田→CTB13大畑→WTB14小笠原トライ(G成功14-27)。79分SH苑田→SO森田→CTB13大畑→FB21八ツ橋トライ(G成功21-27)と追い上げるものの及ばず。ハンドリングと接点での厳しさが勝敗を分けたゲームだった。
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増保監督(右)、松原キャプテン
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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 21-27 東芝ブレイブルーパス(12月15日)
◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○増保輝則監督
「悔しいの一言、選手はこの試合のゲームプランをよく理解し、本当に良くやってくれた、感謝しています。
(前半ターンオーバーからの失点が痛かったのでは?)外のスペースを狙って攻撃したのはプラン通り、当然ターンオーバーのリスクも覚悟の上、あそこでターンオーバーからトライに持っていけるところが東芝の強さ・懐の深さだと思う。
(東芝との差は埋まったのか?)昨年よりも差は確実に埋まっていると感じている」
○松原キャプテン 「チームとしては、戦術の意志統一も含めて集中してゲームに臨めたが、結果が出なかった。今日の結果が東芝との力の差だと感じている。勝負所でのミスの差、残り試合を頑張りたい」
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薫田監督(右)、廣瀬バイスキャプテン
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◎東芝ブレイブルーパス ○薫田真広監督
「(会見に先立ち)キャプテンの冨岡が同席しておりませんが、実は12月12日にお父様が死去されました。生前『何があってもキャプテンの仕事を全うしろ』との遺志を受けゲームには出場しましたが、すでに福岡に向かっております、ご了承下さい。
今日は、チーム全員で冨岡のために戦ったゲーム。内容うんぬんよりも"勝つ"ことが最大のポイントだった。そういう意味で、試合の入りは、メンタルな部分も含めて今季一番のできだと思う。
(終盤に6点差まで詰め寄られたが?)前半に、グラウンドを広く使われてフィットネスが落ちたのが要因、実際5人ほどの選手が足がつっていたが、初めての経験ですね。フィットネスが落ちた原因については、分析して修正したい」
○廣瀬バイスキャプテン 「今日は、冨さんのための試合、内容はともかく勝利する事がチーム全員の目標でした。反省点は多くありますが、とにかく勝ててよかったです」
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