サンゴリアス、余裕の勝利!! 相手をゼロ点に封じる!!
マイクロソフトカップ出場にかけるグリーンロケッツ。ブレイブルーパスを追いかけ、優勝戦線に残りたいサンゴリアス。どちらもチームの名誉をかけての一戦となった。 前半、リードを握ったサンゴリアスはグリーンロケッツのモールを封じ、得意のライン攻撃とFWの走力で4トライを奪い、勝ち点1を獲得した。一方、グリーンロケッツはモール攻撃でゴールラインを割ろうとするが、サンゴリアスの巧みなディフェンスにより、割ることができない状況であった。
後半、ディフェンシブなゲームとなった。サンゴリアスのBKライン攻撃、グリーンロケッツのFW戦とお互いの持ち味を出すゲーム展開となったが、グリーンロケッツは一度もゴールラインを割ることができずにノーサイドとなった。サンゴリアスは、ブレイブルーパスとの勝点差を1まで縮め、優勝戦線を混沌とさせる結果となった。サンゴリアスとブレイブルーパスは1月6日、味の素スタジアムでの直接対決「府中ダービー」を迎える。
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高岩監督(右)、向山バイスキャプテン
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NECグリーンロケッツ 0-43 サントリーサンゴリアス(12月16日)
◎NECグリーンロケッツ
○高岩映善監督 「ご覧の通り、70分を14人でよく戦ってくれました。トップ4入りは厳しくなりましたが、最後までNECのラグビーをお見せしたいと思います。
(浅野キャプテンの一発退場について)詳細を確認していませんが、頭部へのラッキングだと思います。スポーツをやっている以上、ルールは守らなくてはいけません。前回のウィンドウマンス中のチーム15の会で再確認している事項で、頭部へのスタンピング、パンチは退場を徹底するということでした。サントリーさんは完全に近場の対策をしてきて、我々のオプションが少なくなり、前に出てもギャップができて、接点で人を投入せざるを得なくなったのが敗因です」
○向山昌利バイスキャプテン
「今日はサントリーさんが、すばらしいゲームをされたと思います。残念ですが、シーズンが終わったわけでないので、あきらめず戦っていきます。一番感じたのは、FWで近場を攻めてもなかなか相手の人が減らないという手詰まり感でした。
(インターセプトされた場面は)こちらのラインの人数は余っていたが、サントリーさんが前に出てディフェンスしていたからだと思います。サントリーさんはなかなかギャップが無いし、しっかり踏み込んでタックルしてくるという印象でした」
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清宮監督(右)、小野澤キャプテン |
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◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督 「去年のトップリーグ2強ということで、シーズン当初からターゲットにして来た試合でしたが、思わぬ大差をつけて勝つことができて、非常に嬉しく思います。最初のトライは思惑どおりで、あれで大体の最終スコアが見えました。我々がアタックプレッシャーと呼んでいますが、ディフェンスの足を止める仕掛けが機能したんですね。よし、いいぞと。まあ、15人対14人で、後半はNECさんもFWを8人に戻したけれども、気づいたときには試合の大勢が決まっていたということでしょう。しかし、我々のアタックもフェイズを重ねるごとにどんどんスローダウンしたし、そんなに良くなかったのかな。良い面と悪い面、二極化した試合でした(笑)。
次節ワールドとの試合後、東芝戦に向けて5〜6日の合宿に入ります。年の瀬の忙しい時期にと、職場からクレームが来ているようですが(笑)。当初から、東芝とはきっちり試合したいと考えていました。おそらく、東芝とは3試合するので、コーチとしてのマネジメントも考えていきたいと思います」
○小野澤宏時キャプテン 「前半、近場のディフェンスが今週のターゲットでした。確かに、数的有利はあったが、絶対引かないぞというプライドをFWが見せてくれました。お陰で3つトライが獲れました(笑)。勝ててホッとしています。
(見事なインターセプトトライについて)こちらのディフェンスのインサイドからのプレッシャーにシンクロしただけです。
(箕内選手を1対1で止めたプレーは)タッチまで近かったので、飛び込まずにアライブできました。簡単に飛び込まなかったのが良かったと思います。(清宮監督が「こう見えても、多分箕内と筋力は変わらないんじゃないかな。パワーはチームで1、2番。鍛えた成果が出たんだと思います」と助け舟)
相手のアタックは近場が多く、ある程度ターゲットを絞りやすかったと思います」
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