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9節 マッチ&会見リポート(三洋電機 73-10 日本IBM)

今にも泣き出しそうな空模様の下、三洋電機ワイルドナイツと日本IBMビッグブルーのキックオフの笛が鳴った。
キックオフ直後の1分、三洋陣に攻め込んだ日本IBMはフルバック高主将のドロップゴールで三洋の度肝を抜く先制パンチ。今日の試合に賭ける意気込みを感じさせた。一方三洋電機はきちんと陣地を取って攻める。6分日本IBM陣ゴール前ラインアウトからモールを組み、反撃のトライ。トニー・ブラウンが冷静にゴールを決め、すぐに逆転した。日本IBMは三洋電機ゴール前まで攻めるが、ミスで攻撃が継続できず波に乗れない。三洋電機はトニーブラウンの効果的なキックで、日本IBM陣にうまく攻め入る。三洋電機は10分、22分、38分とFW、BK一体となった攻撃でトライを奪取。前半を24対3とした。

後半8分、まず三洋電機の北川がトライ。日本IBMも12分三洋電機を攻め立て、後半から出場したロトゥ・フィリピーネがモールから抜け出しトライ。その後日本IBMペースで試合が進む。15分、日本IBMは三洋電機ゴール前まで迫るも、三洋電機のディフェンスのプレッシャーからか、ここで痛恨のノックオン。三洋電機はすかさずオープンに展開、霜村が走りきってトライ。日本IBMはその後も再三、三洋ゴール前まで攻めるが、ミスや反則でゴールが割れない。三洋電機は日本IBMの攻めを粘り強く耐え、ボールを奪い返してトライまで結びつけた(15分、21分)。その後も三洋電機は攻撃を緩めず、終盤3トライを追加、試合が決した。
日本IBMビッグブルー

三洋電機 73-10 日本IBM


三洋電機ワイルドナイツ 73-10 日本IBMビッグブルー(12月9日)

◎日本IBMビッグブルー
○大西一平ヘッドコーチ

「取り留めのない試合になってしまった。どう整理していいかわからない。ただ、来週も試合がある。次は負けられない試合だ」

○高忠伸キャプテン
「初めての徳島の試合。こういう形になってしまい、日本IBMを応援に来ていただいたファンの方に申し分けない。次の試合に勝つことが大切だと考えている」

――試合前のプランと違ったところはどこか?
○大西ヘッドコーチ
「結果から見れば何もかも違っていたというところか。三洋がやってくることはわかっていた部分もあったが、うまくはめられてしまったという感じだ」

――点差が開いたが、その要因を一つ挙げてください。
○大西ヘッドコーチ
「一つというのは難しい。最初のトライだって簡単なミスから取られている。ミスが連続してそれがトライにつながっている。後半は取られすぎて、どこにふたをしていいかわからない状態になってしまった。やってはいけないことが多々起きてしまった」


三洋電機 73-10 日本IBM
三洋電機ワイルドナイツ

三洋電機 73-10 日本IBM



◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督

「雨の中たくさんのサポーターに来ていただき、いい試合ができた。トップ4は難しくなってきているが、選手はあきらめることなく戦ってくれた」

○トニー・ブラウン ゲームキャプテン
「先週ヤマハに負けてがっかりした。今年はいいチームができたと思っている。後は勝ちに向かっていくだけだ。残りシーズン、一つ一つ大切に試合をしていく。トップ4はその結果だ。ハードにプレーし、サポートを続けるだけだ」

――後半戦に入ってどうか?
○宮本監督
「前半戦に4敗してしまった。サントリー戦はともかく、あと3試合は僅差の試合だった。勝負弱いところがあるなと感じている。今日の試合は参考にならない。選手は前に進もうとしているのがよい点だ」

――6月に続いて2度目の徳島、徳島のファンに一言お願いします。
○宮本監督
「徳島には三洋の工場もあり、たくさんの社員の前で春はトヨタと、今回日本IBMとよい試合ができた。個人的には第2のホームタウンにしたいという思いです」



2006年12月11日

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