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8節 マッチ&会見リポート(セコム 17-59 クボタ)

ウィンドウマンス(W杯予選による休止期間)明けの秩父宮でも2試合が行われ、第1試合では、多彩な攻めで高い得点力を示したクボタが、59−17とセコムを圧倒し、幸先よくリーグ後半戦スタートを切った。

開始直後こそセコムに攻め込まれ1PGを許したクボタだが、断固としたディフェンスでこれをはね返すと、NO8ケフ、SO伊藤、FBマクイナリらがリードするアタックが炸裂、前半だけで5トライを上げた。特に14分、ゴール前に突進したNO8ケフからのオフロードパスを受けてFBマクイナリが走り込んだものと、37分、WTB根岸のカウンターから繋ぎ、ライン参加したケフからのリターンパスを受けたFL岩上が飛び込んだ2つのトライは、ケフのアタックセンスが光っていた。

クボタは後半に入っても、開始直後と14分にゴールを割られたものの、セコムの得点をこの2トライ(2G)のみに抑え、攻めては4トライを奪って完勝した。FBマクイナリは3分、中央付近ラックからの左ラインに参加し、ミスマッチを突いてディフェンスの裏に出ると、セコムFB白藤が“わかっていても止められない”ようなキレ味鋭いステップで抜き去り中央にトライ。この後9分にもトライを上げハットトリックを決めた。負けじとNO8ケフもライン参加からラストパスを放ち、11/25韓国戦に出場しながらこの日も元気にプレーしたCTB吉田のトライを生み出すなど、見事なチャンスメイクを見せてくれた。

セコムは、時折CTB艶島らがチャンスを作る場面もあったものの、終始クボタに圧倒され、左WTB鈴木も見せ場がないままタイムアップとなってしまった。(米田太郎)
セコムラガッツ

ラブ ヘッドコーチ(左)、小池キャプテン
ラブ ヘッドコーチ(左)、小池キャプテン

セコムラガッツ 17-59 クボタスピアーズ(12月2日)

◎セコムラガッツ
○ウェイン・ラブ ヘッドコーチ

「まず最初に、今日の試合は残念だった。オフ中に練習してきたことが出せなかった。特に前半、ミスで十分に攻撃することができなかった。逆にクボタは、特徴を持った選手たちをいい形で使っていた。しかし、我々のディフェンスが強ければ、いくら相手の攻撃が強くても止める事ができる。ディフェンスを強化していかなければならない。良かった点は、選手が最後まであきらめなかった、ゲームプランを守れている時には効果的だった、セットプレーでボールをキープできたことの3点」

○小池善行キャプテン
「スコア通りの出来です。(中断期間の)一ヶ月、自分たちの足りない部分をハードトレーニングで補ってきました。今日の試合もタイトに戦える部分もありましたが、集中力に欠け、ボールに対する執着心も薄く、アタックでミスを重ねてしまった。前に出るラグビーができれば後半に繋がっていけると思います。自信を持って反省するところは反省して、集中していきたいと思います」


クボタスピアーズ
山神監督(右)、鈴木キャプテン
山神監督(右)、鈴木キャプテン


◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督

「後半の最初のこの試合は、これから一戦も落とせない我々にとって重要な試合でした。準備もしてきたし、気持ちも入っていました。内容としては、前半は良かったのですが、後半にキックのミスからセコムのペースになりそうな場面もありました。勝って反省できることが、良かった点ではないでしょうか。とにかく、メンバーがグラウンドに立つ責任を感じ、気持ちの入ったチームになっていきたい。我々は、心・技・体のうち、心の部分が少し足りていないので、そこを修正して残り5試合をしっかりと戦っていきたいと思っています。
後半節に向けては、コミュニケーションを深めること。ペナルティーが一番多かったのでそこを細かく分析しました。また、ラインアウトモールで得点されることが多かったので修正しました。集中力があってレベルアップできたと思っています」

○鈴木力キャプテン
「前半と後半で全く出来が違ってしまったので、そこが反省点です。相手がどこであれ、最後まで自分たちのひたむきなプレーをして、後半戦を戦っていきたいと思います」




2006年12月3日

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