サントリー余裕の勝利
風の強い中、キックでのゲームプランと思われた試合であったが、両チームともハンドリングを主体としたゲームプランのため観客を喜ばせた。
前半11分、サンゴリアス菅籐のハイパントから、ラガッツのキャッチミスによりこぼれ球をサンゴリアス14番沢木が取りトライ。前半25分、ラガッツがスローフォワードしたボールをサンゴリアス4番早野がキャッチし、トライに結びつけた。
一方、ラガッツはBKでの攻撃を仕掛けるが、サンゴリアスFW陣のモール・ラックでのボールへの絡みがうまいため、生きたボールが出ずに苦戦。また、ノックオンなどのミスがトライチャンスで続きゴールラインを割れなかった。
後半、サンゴリアスはFWの接点での強さを生かし、BKが縦横無尽に走る攻撃で6トライをとり、トータル5ポイントを獲得した。ラガッツは、サンゴリアスのディフェンスラインを崩しきれず、11番鈴木の1トライのみとなった。 |
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サントリーサンゴリアス 57-7 セコムラガッツ(10月7日)
◎セコムラガッツ
○ウェイン・ラブ ヘッドコーチ
「言うまでもなく、大差がついてがっかりした試合です。スコアより、後半の選手の姿勢もスキルのレベルの低さにもがっかりさせられました。前半はうちの選手も敵陣へ入ってよく戦ってくれたのですが、突破力がなかったですね。後半は、我々のミスでサントリーさんにトライを獲られてしまいました。今シーズンは、セコムは周りから強さを認められて来たところですが、後退してしまった感じです。サントリーさんは後半、よく頑張って運動量が多かったフォワードと鋭い攻撃が印象的でした。アパヌイ選手は怪我のための欠場です」
○小池善行キャプテン 「スコアのとおり、完敗です。コーチの言うとおり、これまでのトップリーグの試合の中で一番悪いパフォーマンスだったと思います。ここから自分たち一人一人がどう感じたかを大切にしないと、毎年のセコムと変わりなくなってしまいます。出直します。
(前半早々のペナルティを狙わなかったのは)トライを獲りにいこうとしたのですが、間違いなく自分たちの判断ミスでした」
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清宮監督(右)、小野澤ゲームキャプテン
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◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督 「前回の秩父宮での試合より、グラウンド状態が良すぎて選手が戸惑ったのでしょうか(笑)。あまりにも良すぎてミスが出ましたね。前半は2、30分、ボールを持った攻めができませんでしたが、これまでやってきたディフェンススキルが良く出たという試合でした。後半加点していったのは今のセコムとサントリーの差がそのまま普通に出たと思います。
(このところ8トライ、8トライ、9トライと獲っているが)キーになる選手がそれらしい動きをするようになってきましたね。今日で言えば、ハーフ団とバックスの外国人選手二人が機能して獲れたと思います。1本トライを獲られたのは原因がありますので、修正します」
○小野澤宏時キャプテン 「前半はミスが多く、後半はベーシックなスキルが出せた試合でした。芝生はちょっと前まですごく堅かったのですが(笑)、今日は走りやすかったです」
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