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3節 マッチ&会見リポート(サントリー 56-15 日本IBM)

サントリーがCTB ライアン・ニコラスの活躍などで56対15とIBMを圧倒し、9日に行なわれた対ヤマハ敗戦のショックを振り払った。

サントリーは前半、セットプレーでの優位を足場に、地域的にもボール支配率でも圧倒しながら、IBMのNo.8 サイモン・カスプロウィックスの強いタックルを中心としたディフェンスやFB 高主将の長く正確なキックなどで粘ったIBMの前に、ニコラスとNo.8 佐々木の2トライにとどまった。

しかし後半、Lock サイモン・メイリングに替え高野を、SH澤木(智)に替え田中(澄)を投入し本来のリズムを取り戻したサントリーは、立ち上りこそIBM カスプロウィックスにトライを許したものの、4分にWTB 森岡がトライを返すと、そこから8分、16分とニコラスがIBMの甘くなったタックルを破って連続トライ。それぞれ自らゴールも決めて33-8と勝負を決めた。21分にはブラインドサイドを突いた佐々木がIBMのタックルを弾き飛ばしてトライを追加すると、33分には自陣でパスを受けたWTB小野澤主将が、バッキングアップに来たIBMのディフェンダーを力強いステップで抜き去り、ポスト中央にトライ。37分にIBMに2本目のトライを奪われたが、39分にはまたニコラスがこの日4本目となるトライで最後を締めくくった。

1試合個人得点リーグ新記録となる36得点を挙げたニコラスの他にも、再三の突破やブレイクダウンでの効果的な絡みを見せた佐々木や、この日はセンターに入ってタイミングのよいパスやよく伸びるキックを見せたCTB 野村など、新人の活躍も光ったサントリーだった。
サントリー 56-15 日本IBM   サントリー 56-15 日本IBM   サントリー 56-15 日本IBM

日本IBMビッグブルー

サントリーサンゴリアス 56-15 日本IBMビッグブルー(9月16日)

◎日本IBMビッグブルー
○大西一平ヘッドコーチ

「言葉がみつからない。差があると思うが、力が出し切れてなかった。積み上げてきたものに自信がないのか、自分たちの力を信じて勢いを出し切れなかった」

○高忠伸キャプテン
「春から積み上げてきた自信が出せなかった。つまらないゲームをしてしまった。後半点数を取られたのは、してはいけないところでのペナルティ、攻めなきゃいけない時の攻める気持ちが欠如していたから。しっかり修正して、次に臨みたい」

サントリー 56-15 日本IBM   サントリー 56-15 日本IBM

サントリーサンゴリアス


◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督

「敗戦を受け生まれ変わるものは何か。前に出る気持ちを、積極的に勝つパターンを。
不器用だったが、最後には点差がついた。(前節の)敗戦があったからこそ勝つことができた」

○小野澤宏時キャプテン
「この一週間の準備は監督が言ったとおり、生まれ変わることを目標にやりました。チームとして心がけることはとにかくシンプルに攻める。前半は空いているスペースから先にボールを運んでしまい、結果、相手に圧力をかけられなかったという反省があります」

――今季初トライの感想は?
○小野澤キャプテン
「うれしい。昨年も初トライまで時間がかかったので、今日もトライできないと思っていました」

――後半開始の交代については?
○清宮監督
「予定どおりです。はじめから決めてました」



2006年9月16日

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