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2節 マッチ&会見リポート(三洋電機 41-27 セコム)

トップリーグ第2節、三洋電機ワイルドナイツvsセコムラガッツの試合はうす曇りの天候の下、三洋電機の地元である太田市運動公園陸上競技場で行われた。
約3,800人の観客の大部分を占める地元三洋ファンの応援の中、キックオフ早々2分、9分と立て続けにトライを奪ってゲームの主導権を握ったのはやはり三洋。セットプレー、ブレイクダウンなどの場面すべてでセコムを上回り、完全にゲームを支配しているかに見えた。セコムも22分の石橋のトライで14-5とするも、三洋は30分入江のPG、32分北川のトライで引き離し、前半は24-8と三洋のほぼワンサイドゲームといえる内容で折り返した。

後半も、開始4分に入江のPG、9分に霜村の2本目のトライ、コンバージョンも決まり、32-8と差は広がり、三洋がこのまま点差を広げていくかに思われたが、心の折れないセコムは16分のスコット・カウチのトライを機に反撃を開始。23分にモールからのトライを許すも、前半とうって変わってゲームを支配、テンポ良くボールを動かしピッチをワイドに使うランニングラグビーで、後半3トライを奪い三洋に迫る。
結果的には、後半防戦一方の三洋が前半のリードを守りきり41-27で勝利を手にしたが、三洋にとっては悔しさと修正すべき課題の残る試合となり、セコムにとっては次戦以降への期待を持たせるゲームとなった
三洋電機 41-27 セコム   三洋電機 41-27 セコム   三洋電機 41-27 セコム

セコムラガッツ

ラブ ヘッドコーチ(左)、小池キャプテン
ラブ ヘッドコーチ(左)、小池キャプテン

小池キャプテン
小池キャプテン(提供:上毛新聞社)



三洋電機ワイルドナイツ 41-27 セコムラガッツ

◎セコムラガッツ
○ウェイン・ラブ ヘッドコーチ

提供:上毛新聞社
(提供:上毛新聞社)
「とてもがっかりした。しかし後半25分間は現時点で我々にできる良いラグビーを見せることができたと思う。
反省点は、多くのミスを犯してしまったこと。三洋の強いプレッシャーによってこちらのミスを引き出されたとも言えるが、三洋はそれを確実に得点に結びつけたと思う。
三洋は自分達の強い部分、つまりFWでの戦いを仕掛けてきた。インターセプトからのトライ、ラインアウトからのトライを除けば我々も良い戦いができていたと思う。
エラー(ミス)を減らすためには練習することに尽きるが、我々はそのための練習をこれまでに行ってきており、実際にある程度ミスは減ってきている。新しいコーチ陣が加わってまだ2ヵ月、我々はチェンジ(変化)している途中。
勝ち点を得られたことは良かったし、後半25分間では観客にも良いプレーを見せることができた。後半見せたプレーや姿勢を出し続けられれば、上位チームともいい試合ができると思う。三洋には今日の結果に対しておめでとうと言いたい」

○小池善行キャプテン
「前半は自分たちのミスで相手に得点を与えてしまった。ハーフタイムでの修正がうまくいって、後半は自分たちのプレーができたので、自分たちが自信を持ってできるプレーを次戦のNECにぶつけたい。自分たちのラグビーとは、テンポ良くボールを継続し、グランドをワイドに使ってどこからでもアタックすることができるラグビーです」

三洋電機 41-27 セコム   三洋電機 41-27 セコム  

三洋電機ワイルドナイツ

宮本監督(左)、三宅キャプテン
宮本監督(左)、三宅キャプテン

三洋、前半の先制トライ
三洋、前半の先制トライ(提供:上毛新聞社)



◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督

三洋、前半2つ目のトライ
三洋、前半2つ目のトライ(提供:上毛新聞社)
「先週のトヨタ戦が悔しいものであったし、今日は地元での初めての試合だったこともあって期するものがあったが、非常に反省点の多い試合となりました。本来であれば、実力差から言って、後半もっと点差を広げていかなければいけない展開だったが、結果的にはとても不満が残りました。
前半から後半の悪い時間帯までは、セットプレー・接点などの個々のプレーでは相手を圧倒できていたのでその点は満足できる。
霜村選手については怪我によるブランク後2戦目での2トライはまずまずだが、そのぐらいはできて当然の選手。試合勘や試合におけるスタミナが戻ってくればまだまだ良くなってくると期待しています」

○三宅敬ゲームキャプテン
「地元の皆さんに楽しいゲームを見てもらおう、そのためには自分たちは厳しいことをしなければならないと言って臨んだ試合でしたが、後半は相手の攻めを受けてしまい、先週の課題を克服するはずが更に上積みする試合となってしまいました。後半ひとつ目のトライをとられた時から相手がキックの戦略を変えてテンポアップを狙ってきていたのはわかっていたのですが、意識と身体を連動させることができなかった。自分の責任だと思います。疲れていたわけでは決してないが、相手の攻撃を目でしか追っていないような時間帯があった。きびしくたたみかける事ができなかったことを反省したい」



2006年9月11日

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