負け知らずの東芝が4連勝。セコム、鈴木の2トライで一矢報いる
4連勝中の東芝は、フォワードとバックスの融合で多彩攻撃を仕掛けるチーム。セコムは、トライゲッターの11番鈴木を擁しバックス中心でトライを狙うチーム。チームスタイルを争う対戦となった。
前半、東芝のバックス攻撃はノックオン等のミスにより精彩をかくが、フォワードがフォローし、14分にセコムゴール前でのモールから東芝・吉田にパスしトライ。また、前半37分にセコムゴール前でのモールからバツベイが飛び込みトライとなった。
一方、セコムは、バックスの攻撃を試みるも、東芝の厚いディフェンスに阻まれトライラインを割ることができなかった。前半は3-12と点差すら開かず、お互いのスタイルを出すための戦いとなった。
後半、自力に勝る東芝が本領を発揮。2分に侍バツベイ、11分に廣瀬、13分にまたもや廣瀬、34分に鈴木、41分にマクラウドと計5トライを獲り勝負を決め、ポイント5を獲る隙のない攻撃であった。
セコムに関しては、11番鈴木の2トライを獲ることがやっとであったが、20分のトライはバックスのパスのつなぎで、チームスタイルを貫き、ファンを楽しめさせたトライであった。(杉山敦俊) |
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ラブ ヘッドコーチ(右)、小池キャプテン
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セコムラガッツ 17-45 東芝ブレイブルーパス(9月30日)
◎セコムラガッツ
○ウェイン・ラブ ヘッドコーチ
「大変がっかりしています。前半はとてもうまく勝負できました。セコムの選手も努力して接戦となりました。後半はハードでした。セコムも進歩して、良いところも沢山ありましたが、やはりミスのせいで負けました。東芝さんはラック周辺にプレッシャーをかけてくるので、それが大きな差につながったと思います」
○小池善行キャプテン 「前半はタイトなゲームができましたが、後半は力のなさを感じました。原因はプレッシャーの中でのミスです。小さなミスが大きなミスにつながっていきました。例えば、後半、アタックしかけて敵陣でのスローフォワードなどという簡単なミスで東芝さんの息を吹き替えさせてしまったことなどです。東芝さんの一つ一つのタックルにプレッシャー負けしたというか、余裕を持ってやればよいことなのに、自分たちで自分たちにプレッシャーをかけてしまいました。東芝さんのディフェンスはやはりタイトでした。この1週間、東芝戦に向けて練習してきましたが、本当のこだわりができていない。自分たちの甘さを感じました。落ち込んでいる時間はないので、この1週間で修正したいと思います。アタックも通じたし、スクラムも耐えていましたので自信になりました」
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薫田監督(右)、冨岡キャプテン
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◎東芝ブレイブルーパス
○薫田真広監督 「ディフェンスが出てこないチームなので、ゲインラインも切りやすく、スペースも取りやすいからシンプルにアタックしたいと考えていましたが、単純なランニングコースと単調なランニングで流れてしまったところがありました。前半の立川の怪我が痛かったです。また、後半は切れるところがあったと思います。中盤の失トライ2本は不満足です。もっとフィールドの中で選手同士がコミュニケーションをとっていかないと」
○冨岡鉄平キャプテン
「7トライ獲りましたが、もう少し獲れたのではというのが反省点です。長丁場のリーグ戦は何が起こるか分かりませんから、後々、この試合で獲っておけばということがありますので。与えた2トライも防げたトライですので、気持ちの緩みが出たのかな?もっと厳しくいかなくてはいけません。想定外の立川の怪我で鄭が出たけれど、ちょっと彼にとっても難しいタイミングとポジションだったと思います。シオネはチームの意図しているプレイを理解してやってくれたので、救われました。バックスは良く頑張ったと思います。
前の3試合は雨のために意図したことができなかったのですが、今日はグラウンドも良い状況でこのレベルしかできなかったのは反省点です。今後、上がっていくと思いますが、まだまだ視野が狭いところもありました。やるべきことは皆分かっています。こういう試合をやって反省して次に生かすのが東芝の強みですので、次につなげていきたいと思います。セコムさんも良いアタックをしたと思います。ただ、大きく球は動かされましたが、大きくゲインはされなかったと思います。我々が持っているイメージは、例えばボールの運び方、体の向きなど難しいことでなく、シンプルで見ていて面白く、スコアしてボールが動くラグビーです」
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