戦前の予想ではNECが多彩な攻めを、IBMがいかにディフェンスできるかが注目されたが、IBMの素晴らしいアタックとディフェンスがNECのチャンスの芽をつぶし、好ゲームとなった。しかしながら、IBMがNECゴール前まで攻めてもミスからトライが奪えない。逆に敵ゴール前まで攻めれば必ず点に結びつけるNEC。この差が徐々に点差を広げていった。
|
|
|
大西ヘッドコーチ(左)、高キャプテン
|
|
日本IBMビッグブルー 8-34 NECグリーンロケッツ(9月9日)
◎日本IBMビッグブルー
○大西一平ヘッドコーチ
「完敗です、予想していたところでなく、もっと基礎的な部分で負けた。経験の違いなのか・・・。
前回のトップリーグでは接戦が多かったが、とりとめのないゲームばかりで方向性が見えなかった。が、今回はよくわかった。手ごたえもあったところもあるが、機転となるところではゲームを支配された。
何処で負けたのかの落としどころというか見極めが非常に難しいゲームのなかで、こういうことを(力量をくらべることで)積み重ねながらチームを作っていく意味でいい経験をさせてもらった」
○高忠伸キャプテン
「やはり完敗です。自分たちのプレーがまったくできなかった。気持ちを切り替えていく。
セットプレーでマイボールキープしていきたかったが、ラインアウト、スクラムで劣勢に立ち、恥ずかしいゲームをしてしまった」
|
|
|
NECグリーンロケッツの高岩監督(左)、浅野キャプテン
|
|
◎NECグリーンロケッツ
○高岩映善監督
「夜遅くまで観戦していただいてありがたかったが、締まらないゲームだった。5ポイントは獲得できたがFWとBKの信頼関係が築けていなかった。
開幕で黒星、今日は厳しい戦いを目指しながら自分たちのプランどおりできていなかった。特に相手陣でのセットプレーでうちの強みが出せなかった。BKに頼らずにFWが前に出る! それが逆に出すぎてしまって思ったより淡白にボールが出る。もう一回FWでいくべきところでコミュニケーションがとれていない。修正はできつつあるが結果としてはできていなかった」
○浅野良太キャプテン
「結果として勝てたこと。目標の5ポイント達成できたが、自分たちのミスや反則でゲーム中にフラストレーションを貯めてしまった。これが後半でなかなか得点できなかった原因で、逆に最後に与えたトライは痛かった」
|