底冷えの厳しい新春の近鉄花園ラグビー場で行われたトップチャレンジ1第2節、第1試合は、前節12点差を跳ね返してクボタに競り勝ったコカ・コーラウエストとトップチャレンジ2を勝ち抜いたものの豊田自動織機シャトルズに敗れ、とにかく1勝をもぎ取り次につなげたい三菱重工相模原との対決。どんよりとした雲間から陽が射し始めた12時、三菱重工相模原のキックオフで試合が開始された。
先制したのは三菱重工相模原、前半2分にゴール前25メートルで得たPKをWTB11番ウィリアムズがPGを決めて0-3とした。その後はコカ・コーラウエストがFWの突進を中心に攻撃を繰り返し、三菱重工相模原が堅実なディフェンスで凌ぐといった様相で推移した。試合が再び動いたのは18分、攻め続けていたコカ・コーラウエストのゴール直前左中間ラックからの攻撃で、SO10番福田哲也が左隅にトライを挙げ7-3とした(ゴール成功)。直後の24分、三菱重工相模原はゴール前25メートルの左中間ラックから右に展開し、SO10番安井慎太郎のキックをFB15番青木和也が右隅に押さえて逆転 (7-8)。しかしコカ・コーラウエストも前半終了間際の40分、FWプレイで攻め続け、ゴール前の中央ラックから右LO5番桑水流がポスト右に押さえ(ゴール成功し14-8)、一進一退のゲームはコカ・コーラウエストの僅かなリードで前半を終えた。
後半に入り先に追加点を挙げたのはコカ・コーラウエスト、前半同様FWラッシュでゴール前に迫り、3分に右PR3番平原大敬、15分に右WTB14番築城昌拓がトライを挙げ26-8としてほぼ試合を決めたかと思われた。しかしトップチャレンジ1初勝利にこだわる三菱重工相模原は29分、右WTB14番椚露輝がインターセプト、33分にはSOに入った22番大和田祐司がこぼれ球を拾い、それぞれ自陣から独走してトライを返し(共にゴール成功)26-22として逆転勝利に期待をつないだが、反撃もここまで。コカ・コーラウエストが2連勝して勝点を10に伸ばし、自動昇格へ向け大きく前進した。
試合はエリア的にも終始コカ・コーラウエストペースで進んだが、ゴール前での細かなミスが目立ち、なかなか試合の主導権を奪えなかった。
一方、三菱重工相模原はコカ・コーラウエストFWの再三の猛攻に耐え、また、元ウェールズ代表WTB11番ウィリアムズの華麗なゲインはスタンドを沸かせたが、後半13分のHO2番杉本剛章のシンビン退出中に決勝点を奪われたのが惜しまれる。
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