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13節 マッチサマリー(パナソニック 44-14 キヤノン)

パナソニック ワイルドナイツ 44-14 キヤノンイーグルス
【week13/2013年1月6日(日)/京都・京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場】

2013年トップリーグが迎春の京都で開催された。正月休みをラグビーで締めくくろうと、多くのファンが集まった。
既にプレーオフ進出を決めたパナソニック(6年連続)は、現地点で東芝に勝ち点1点差・神戸製鋼に4点差を許しており、セミファイナルに向けて少しでも順位を上げたい試合である。一方のキヤノンもワイルドカード・入替戦ともに対象ではないものの、来シーズンに向けて良い形で最終節を終えたい。

立ち上がりキヤノンは積極的に仕掛け、相手ディフェンスの裏へ抜けるキックパスも見せた。一方のパナソニックはセットプレーやパスがうまく繋がらない状況が目立った。
前半15分22mL中央でパナソニックは相手の反則からS0マイク・デラーニがPGを決め先制する(3-0)。キヤノンは18分、22mL中央ラックから左タッチ際へFB橋野皓介がキックパスを試み、そのまま左WTB大居広樹がキャッチしてトライ。Gも左CTB三友良平が決め逆転する(3-7)。
23分、パナソニックはHL右中間のスクラムから左へ大きく展開。左WTB山田章仁が10mLから一気に抜け出し独走トライで8-7と再逆転。左WTB山田は最多トライ数へ向けて弾みをつける。
その後、両チーム得点を奪えず、前半を終了した。

後半の先制は開始3分、パナソニックが右ゴール前ラインアウトから右LOダニエル・ヒーナンがトライ(13-7)。GもSHイーリ ニコラスが難しい角度から決め15-7とリードを広げた。続く7分、HL中央スクラムから右FLヘンドリック・ツイがNo8の位置から右へ展開し、地元京都出身の右WTB北川智規へ繋ぎ右端へ飛び込みトライを決めた(20-7)。その後パナソニックは右FLヘンドリック・ツイ、SO林泰基と2トライ、1Gを決め32-7と大きくリードする。

後半24分、ようやくキヤノンFB橋野皓介がキックしたボールを自らキャッチし、ポスト下へトライ(32-12)。Gも左CTB三友良平が決めるも、追い上げはここまでであった(32-14)。
注目された、最多トライ記録を目指すパナソニック左WTB山田章仁は31分、本日2本目のトライを決め、今シーズン20本目の新記録を達成する(37-14)。
39分にはパナソニック右LOダニエル・ヒーナンがトライ(42-14)、Gを左CTB野口裕也が決めノーサイドとなった(44-14)。
マン・オブ・ザ・マッチはパナソニックHO設楽哲也が選ばれた。

後半はパナソニックの一方的な展開となったが、前半に見せたキヤノンの攻撃力は来シーズンに向けて大いに期待できる。
パナソニックは次戦のプレーオフで、HO堀江翔太、SH田中史朗、CTBソニー ビル・ウィリアムズとファイナルへのワンピースが揃うか楽しみである。

会見ダイジェスト
キヤノンイーグルス

■キヤノンイーグルス
永友洋司監督

「今日で今シーズンを終えましたが、もっとこのチームで経験を積みたいと思いました。また、多くのファンに支えていただいたシーズンでした。応援いただいた皆様、有難うございました」

和田拓キャプテン

「どの会場でも多くのファンの方々に応援していただき、力になりました。
13節戦って、自分達がトップリーグで戦える所・まだまだの所が分かりました。レベルアップに実感している所もありますが、課題も多くあります。もっとレベルアップして強いキヤノンになって来シーズンに向かいます」

──ハーフタイムで後半へはどのような指示を出したか?

永友監督
「基本がどれだけできるか。一人ひとりのアタックでどこを攻めるかの再確認をしました。ディフェンスはタックラーと、もう一人で行い、どこかでターンオーバーを狙うよう伝えました。今シーズンでキャプテンの和田が非常に成長したので、その分チームも成長したと思います」

和田キャプテン
「自分達のプレーをしようと伝えました」

──今シーズン成長できたことと、来シーズンの課題は?

永友監督
「トップリーグの選手層の厚さを実感しました。来シーズンに向け、うまいチームよりも強いチームでないと勝ち残れない。一人一人のレベルアップが大切。今日の試合でも前半のミスは失点に繋がらなかったが、後半は失点となってしまった」

パナソニック ワイルドナイツ

■パナソニック ワイルドナイツ
中嶋則文監督

「前半は思い通りにならなかったが後半よく修正してくれました。前半、相手の攻撃に対して受身になってしまった。特にマイボールラインアウトで確保できなかったのが目立ちました。プレーオフでは勝敗に繋がるので修正していきたいです」

霜村誠一キャプテン

「前半は自分達の甘い所を突かれました。相手のミスにも助けられて失点にはならなかったが、後半のプレーは修正できました」
「また、左WTB山田が最多トライ数の記録を塗り替えた事は誇りに思います」

──ハーフタイムや試合中で修正した点は?

霜村キャプテン
「一人ひとりの役割についてFW・BKそれぞれ確認しました。また、前半40分に自分達の甘えが出ていないか、全力を出して行こうと確認しました」

──前半のディフェンスが良くないように思えたが、相手が良かったのか。

中嶋監督
「キヤノンさんの分析が良かったと思います。ディフェンス自体は誰をノミネートしているかで、私たちの弱い所をうまく突かれてしまいました」

──プレーオフに向けての修正点は?

中嶋監督
「選手の配置であったり、ラインアウトを見直します」

──山田選手について(最多トライ数の記録達成)。

中嶋監督
「自分の走るスペースに対する能力がすばらしい。記録どうのではなく、いつも通りのプレーであり、今日の結果は彼自信の力です」

霜村キャプテン
「練習量と内容(質)も増え、自信に繋がったのではないかと思います。チームにも良い影響が出ています」

(広報担当:前田武史・京都協会)



2013年1月9日

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