ヤマハ善戦するもサントリーが貫録勝ち、リーグ首位確定する
リーグ4強に残るためには負けられないヤマハ発動機と、リーグ戦全勝のサントリーとの対戦が、12月23日(日)快晴のヤマハスタジアムで行われた。ヤマハ発動機のホーム最終戦で、人気のあるチーム同士の対戦とあって、5,578人と多くのラグビーファンが集まった。
試合はヤマハ発動機のキックオフで始まる。序盤はお互いに非常にいいテンポで連続攻撃を仕掛けるも、相手の好ディフェンスにゲインラインを突破できない。
試合が動いたのは前半13分、ヤマハ発動機15番 FB五郎丸が敵陣中央ゴール正面からのPGを決めて先制する。
サントリーも24分12番 ニコラス ライアンがゴール前5m正面のPGを決め同点とし、さらに6番 FLジョージ・スミスを中心に攻撃を仕掛ける。だが、ヤマハ発動機の堅いディフェンスがトライを許さない。
しかし33分、ペナルティで得たゴール前5mのスクラムからの攻撃で、1番 PR金井が右中間にトライ、ゴールも成功し逆転する。
ヤマハ発動機は38分のPGを15番 FB五郎丸が外し、前半はサントリーのリードで終わると思われた39分、敵陣でのラインアウトからボールを展開、11番 WTB徐がディフェンスの裏に抜け、ラストパスを受けた14番 WTB中園がゴール右隅にトライ。難しい角度からのゴールを15番 FB五郎丸が決め、両者同点で前半が終了する。
後半、サントリーはキックオフ直後から一段ギアを上げ実力を見せつける。開始1分、相手キックをキャッチした6番 FLジョージ・スミスがカウンター攻撃を仕掛け連続攻撃、最後は左に展開し、11番 WTB小野澤がゴール左隅にトライ(ゴール失敗)。6分にも敵陣ゴール前のペナルティからの速攻で7番 FL佐々木が右中間にトライ、ゴールも成功し点差を12点に広げる。
さらに、18分にはヤマハ発動機のペナルティで得たラインアウトからの攻撃で6番 FLジョージ・スミスが相手ディフェンスをひきつけ、10番 SOトゥシ・ピシにパス。ピシは個人技でディフェンスを突破し、右中間にトライ(ゴール失敗)。点差はさらに広がる。
点差をつけられたヤマハ発動機は相手陣でペナルティを得るがPGを狙わずラインアウトを選択し反撃開始。25分、ラインアウトからの連続攻撃でボールを展開し、最後は12番 CTBマレ・サウが左中間にトライ。ゴールも成功し点差を縮める。しかし、サントリーは29分敵陣5mのスクラムから左に展開し、13番 CTB平らが左中間にトライ(ゴール失敗)、再び突き放す。
試合も終盤に入り、ヤマハ発動機は36分、自陣からのスクラムから連続攻撃。交替した20番 SO曽我部のパスを受けた12番 CTBマレ・サウが大きくゲインラインを突破、マレ・サウからパスを受けた22番 WTB田中がタッチラインを快走しゴール右隅にトライ。ゴールは失敗するも点差を10点に縮める。
しかし、サントリーは38分に交替した21番 FBピーター・ヒューワットが22mライン付近ゴール左側からのPGを決め、この試合の決着がついたかにみえたが、ヤマハ発動機は諦めない。
キックオフ後の39分、相手キックをキャッチした15番 FB五郎丸がカウンターを仕掛ける。終了のホーンが鳴った40分、ラックから20番 SO曽我部がディフェンスを突破しロングパス。パスを受けた22番 WTB田中が右中間に連続トライ、15番 FB五郎丸のゴールも決まり試合が終了した。
この結果、サントリーはリーグ戦12連勝とし、最終節を残しリーグ首位を確定。一方の敗れたヤマハ発動機は4強入りは逃したものの、4トライ7点差以内のため勝ち点2を獲得し、7位以上を確定した。
この日のマンオブザマッチは、後半開始直後に勝ち越しのトライを決めたサントリー11番 小野澤が受賞した。
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