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11節 マッチサマリー(NEC 35-49 ヤマハ発動機)

NECグリーンロケッツ 35-49 ヤマハ発動機ジュビロ
【week11/2012年12月16日(日)/岐阜・岐阜メモリアルセンター 長良川競技場】

ヤマハ発動機連敗ストップ。NECおよばず

雨も上がり、冬の晴れ間の暖かい日。岐阜県で4年ぶりのトップリーグが開催され、ファン1300人が長良川競技場に集まった。
試合は、前半風上のNECのKOで開始した。7分ヤマハ発動機はNEC陣22mL付近ラインアウトを起点にBKに展開、左WTB徐が、左隅にトライ。難しい位置よりFB五郎丸のGが決まり流れを掴んだ。その後NECのタックルミスやラインアウトミスにより、相手陣でPを得てFB五郎丸がPGを決めリードした。

35分ヤマハ8番→11番WTB徐とつなぎトライ。(G成功)
39分NEC陣中央ゴール前、ヤマハ発動機のノックオンによりピンチを凌いだが、ゴール前スクラムからのボールをNECが落とし、左隅にヤマハ左FL八木下が押さえトライ。Gがわずかに右に外れ前半はヤマハ発動機の相手を完封する試合運びで終了した。
NECはナドロやラトゥの様な突破する選手が不在だった事が、完封の原因だったように思われた。

後半、開始早々、ヤマハ発動機のKOでNEC陣に入り、NECのキックしたボールを切り返し、左に展開し中央に右LOトーマスがトライ(G成功)。このまま、ヤマハ発動機ペースで試合が進むと思われたが、NECが4分にラインブレークし、中央に右CTBアンソニーがトライ(G成功)。
ヤマハ発動機は8分に左CTBピウタウがトライ(G成功)し、さらに突き放したと思われたが、その後20分近く膠着状態が続いた。その間ヤマハ発動機はリザーブを6人交代させ、徐々にヤマハ発動機FWがプレッシャーに押される事が多くなった。19分、NECは左中間にモールから持ち出し、左LO浅野がトライ(G成功)。それを期にNECペースとなり、ヤマハ発動機のペナルティが重なるなか、トライが連続して生まれた。NECはもう1トライ取るべく攻めたが、自陣でペナルティを取られヤマハ発動機FB五郎丸のPG成功でノーサイド。
この日のマン・オブ・ザ・マッチは攻守に渡り活躍したキャプテン左LO笠原が初受賞した。

 
会見ダイジェスト
NECグリーンロケッツ
クーパー ヘッドコーチ(左)、浅野キャプテン
クーパー ヘッドコーチ(左)、浅野キャプテン

■NECグリーンロケッツ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「NECの前半のパフォーマンスは駄目でした。なにが駄目かは、ラインアウトミス、タックルミス、ダイレクトキックなど、完全にヤマハ発動機にゲームコントロールされてしまいました。後半は、広く展開してシンプルに攻めてボールの支配ができたと思います」

浅野良太キャプテン

「前半はミスにより、ゲームを壊してしまいました。後半は、そのミスを修正できたので、残念だが逆に、それが自分たちの自信になりました。あと2試合で10ポイントとり、リーグ・ランキングの良いポジションを取りたいです」

──後半ミスを修正できたが、ハーフタイムにどのような指示をしたか。

クーパー ヘッドコーチ
「もっとしっかりボールキープしよう。横の広さをもっと使おう。ボールをキープし、チャンスを待とう、自分たちのプライドを取り戻そうと言いました」

──2人交代したが、どのような意図があったか?

クーパー ヘッドコーチ
「SHは脳しんとう気味なので変え、アタック力を買いFLを交代しました」

 
ヤマハ発動機ジュビロ
清宮監督(右)、笠原キャプテン
清宮監督(右)、笠原キャプテン

■ヤマハ発動機ジュビロ
清宮克幸監督

「試合前は接戦になると思っていましたが、前半と後半途中まで、前2ゲームの反省を生かすことができ、今シーズン1番の試合でした。ただ、メンバー交代した後に攻められ、チーム層が薄いと感じました。来週のサントリー戦に向け頑張りたいと思います」

笠原雄太キャプテン

「前半はヤマハ発動機のラグビーができました。後半は反則が多く、相手ペースになってしまった。改めて反則を無くそうと思いました」

──前2試合の反省をいかせたポイントは?

清宮監督
「反則しないチームのムード。規律を守るチーム」

──せっかくの流れがあったのに、交代させた意図は?

清宮監督
「リザーブの選手にも、チャンスを与えようと思いました。しかし、彼らはそのチャンスを生かすことができず残念でした」



2012年12月19日

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