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11節 マッチサマリー(九州電力 35-76 パナソニック)

九州電力キューデンヴォルテクス 35-76 パナソニック ワイルドナイツ
【week11/2012年12月15日(土)/大阪・近鉄花園ラグビー場】

     

11月ウインドウ・マンスが明けて12月3週目、師走の声とともにトップリーグも第11節、今日を含めて残り3節と終盤を迎えて各チーム今シーズンの仕上げに入る。近鉄花園第1試合は、九州電力キューデンヴォルテクスとパナソニック ワイルドナイツの一戦。九電は、前節リコーブラックラムズから1点差の勝利を挙げ意気上がるところ。これに対するパナソニックは、現在東芝ブレイブルーパスと同一勝点でリーグ3位、プレーオフ進出を目指しどうしても負けられない試合。ようやく夜来の雨が上がった近鉄花園ラグビー場に九州から駆けつけた熱心なファンも見守る中、九電のキックオフで試合が開始された。

試合立ち上がり、双方のせめぎあいが続いた後、4分ハイタックルで九電5番 浦がシンビン、これがリズムを大きく狂わせる。直後の5分にパナソニック、ラインアウトからの展開に走り込んできたゲームキャプテン11番 三宅が先制のトライを挙げる。九電の浮足立ったディフェンスのギャップを衝いて、あるいはオフロードパス、あるいはカットインと自在にラインの裏に出る攻撃で、13分15番 田邉、15分14番 山田、20分13番 笹倉、24分14番 山田、29分11番 三宅と縦横に走り回りトライを量産。前半30分で0-40とワンサイドの展開となる。

一方の九電は、30分をまわる頃から相手陣に攻め込み相手オフサイドを誘発、タッチに蹴り出した後ラインアウト・モールを押し込んで33分6番 キャプテン松本がようやくトライ(G成功)、40-7と反撃。しかし今度は、九電がオフサイドを宣せられた後にボールを蹴りだすという不用意な反則でGラインまで罰退。パナソニック、ラインアウトからのピールオフプレイで2番 設楽がインゴールに飛び込み、さらに、前半終了間際に1PGを追加し、7-50といわゆる100点ゲームを視野に収めて折り返す。

しかし、後半は、大量得点で気持ちの緩んだパナソニックに対して開き直った九電が襲いかかる。まず4分、13番 スウィーニーが自陣でパスインターセプト、70メートルを独走してトライを挙げると、6分には、再びディフェンスの綻びを縫って大きくゲインすると、慌てずBKラインに戻して展開。10番 齊藤のキックを追走した11番 早田が押さえ21-50と追いすがる。この後も九電、前がかりのディフェンスラインに対してBKラインからのキックをチェイスして押さえるプレイで2トライを重ねるが、パナソニックも切替えてFWのパワープレイなどにより3トライを追加。最後に37分、相手キックのチャージダウンからSHに入った20番 高安がトライ、35-76と乱打戦を制した。マン・オブ・ザ・マッチは、7番 西原。

この試合、後半だけを見てみると共に4トライずつ、G差で九電が28-26と2点リードして終わっており、今後今季無敗の神戸製鋼と当たるパナソニックにとっては、良好なコミュニケーションを維持し常に集中し続けるという課題が残った。一方の九電にとっては、トップリーグ残留がかかる中、粘りを見せて勝点1を獲得したことの意味は大きいと言えよう。

     
会見ダイジェスト
九州電力キューデンヴォルテクス
平田監督(右)、松本キャプテン
平田監督(右)、松本キャプテン

■九州電力キューデンヴォルテクス
平田輝志監督

「スコアを見てわかるとおり前半の結果がすべてです。前半を『もっとうまくスタンダードに戦えていれば』と思います。あの点差で折り返してよく立て直してチャレンジしてくれました。これは今後につながります。
パナソニックさんに対しては100%力を出し切ってようやく勝負になります。小さなほころびができると勢いを止められません。強いチームと戦う時の前半の戦い方を改善していかなければならないです」

松本 允キャプテン

「パナソニックさん相手にビッグチャレンジをすることを楽しみに、ゲームに入りました。早い段階にシンビンで、1人足りない時間帯でチームが慌ててしまい、悪い流れになって不甲斐ないゲームになってしまいました。逆に後半は点差を忘れ自分たちのラグビーをしようとリセットし、シンプルに15人で意思統一しました。後半の流れを考えると前半はもったいなかったです。
微妙な順位でこれからどうなるかわからない状況で、1ポイントとれたことは評価しています」

──自分たちのラグビーとは?

松本キャプテン
「前半の、アタックからのブレイクダウンやランニングの精度が低く、タックルも高くコンタクトでゲインされてまたつながれるという悪循環をたち切るために、1人目のタックルで流れを断ち切ることと1対1のところでの次のサポートを修正しました」

     
パナソニック ワイルドナイツ
中嶋監督(左)、三宅ゲームキャプテン
中嶋監督(左)、三宅ゲームキャプテン

■パナソニック ワイルドナイツ
中嶋則文監督

「今シーズン初めての関西でのゲームでいい結果を残せたと思います。前半はプラン通り、しかし軽いプレーや気持ちの緩みで残りの10分の戦い方が課題として残りました。来週は(現時点で)無敗の神戸製鋼さんなので修正して臨みたいです」

三宅 敬ゲームキャプテン

「関西出身の私としては素晴らしいグランドで沢山のファンの方の前でプレーできて感謝しています。前半は用意してきた所で点差を広げることができました。
後半は気持ちの緩みと九電さんの気迫に対応できませんでした。ディフェンスでのコミュニケーションが曖昧で、『誰かが行くだろう』という気持ちがああなりました。ゲームキャプテンとして自分が気負いすぎてコールを引き出せなかったです。いかに自分たちのプレーを実行するかが重要です。大味なところがあったので終盤をスタンダードな形で終えられて、(その点では)いいゲームでした」

──次の神戸製鋼戦のポイントは?

中嶋監督
「ウインドウマンスで自分たちの強みを伸ばし、何が大事なのかの共通認識ができチームとして機能してきました。
神戸製鋼さんはディフェンスがいいので自分たちの攻撃のストラクチャーを実践していきます。ディフェンスは『コミュニケーション』、当たり前の事を声に出して行くなど小さな事をしっかりできるかがカギです」

 

(記事:村島博、蜷川善夫、北畑幸二 写真:長谷川昭男)



2012年12月18日

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