リーグ前半の最終戦でどちらに勝利の女神がほほ笑むのか!!
どんよりとした曇り空の下でジャパンラグビー トップリーグ2012‐2013第8節が秩父宮ラグビー場で2試合行われた。
第1試合はキヤノンイーグルスvs ヤマハ発動機ジュビロの一戦が行われた。
ヤマハ発動機は、このゲームにSOで出場の大田尾竜彦選手が100試合出場のメモリアルゲームだけに、勝利で祝福したいところ。
ヤマハ発動機のキックオフで試合が始まった。
7分にキヤノンのCTB12番三友がペナルティゴールを決めて先制。3-0
17分にヤマハ発動機ゴール前5mの熱い攻防に両チームの応援団から「キヤノン」「ヤマハ」と応援合戦で盛り上がる中、18分SH9番福居がモールサイドを潜ってワンハンドでボールを持った手を思いっきり伸ばし、この試合初のトライを奪った。8-0
すぐさま、ヤマハ発動機が反撃に出る。19分、キヤノンのラインアウトをヤマハ発動機が奪って素早い球出しからWTB11番徐に渡り、左サイドにトライしてFB15番五郎丸がゴールを決め8-7。
26分にヤマハ発動機はサウのトライで逆転8-14。
32分、ラックから左へのパス回しで、最後はWTB11番徐が対面をフェイントでかわして左スミへ続けざまのトライで8-19。
35分、縦に抜けた選手にシザースして入ってきたCTB12番サウにパスが渡って中央へトライ。ゴールキックをFB15番五郎丸が決め、4トライのボーナスポイント1をゲットするとともにヤマハ発動機のペースへキヤノンが引き込まれているようだ。8-26
38分、左へのパス回しをキヤノンの選手がボールを叩いてカットするもこぼれ球をNo.8の19番モセがキャッチし、ノールックパスでLO5番トーマスにボールが渡り左サイドへトライをした。8-31
前半のヤマハ発動機は試合の主導権を20分過ぎから握っているだけにこのままのペースをキープしたいところである。逆にキヤノンは選手の入替えも含めて流れを変えたいところである。
後半はキヤノンのキックオフで始まる。
49分、キヤノンはFW2名とBK2名の選手を戦術的な入替えで勝負に出ると、51分ペナルティからのクイックスタートで最後はNo.8の18番ソンゲタがインゴールに飛び込んでトライ。CTB12番三友がゴールキックを決めて反撃開始の口火を切る。15-31
54分、ソンゲタの縦突破でゲインしたところでラックを作ってすぐに左に回してWTB22番トエアバが左サイドにトライし20-31。
61分、ヤマハ発動機の攻撃で左サイドから右へボールが流れ、WTB14番中園がダイビングトライで突き放す。20-36
78分、キヤノンのモールからの連続攻撃からPR1番菅原が執念のトライでボーナスポイント1を獲得し25-36と追いすがるが、時すでに遅し、無情にもノーサイドを迎えた。
キヤノンは前半で試合の大勢が決まったかに見えたが、後半うまく立て直しただけに前半の失点が大きかった。逆にヤマハ発動機は前半の得点に気が緩んだのか後半だけを見ると5-17と劣勢に追い込まれボーナスポイントを与えてしまった。勝っても反省点が多い試合になった。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチは2トライをあげたCTB12番のマレ・サウ選手。
これでトップリーグ前半戦が終わり、トップリーグに上がったばかりのキヤノンイーグルスは2勝で10位と健闘している。上位チームとの試合もほとんど終わっているだけに今後どこまで勝利を積み重ねられるか、見ものである。
ヤマハ発動機ジュビロは現在4位でトップ4に食い込んでいる。上位の東芝とパナソニックとの試合があるだけにどちらかを破ってもう一つ上を目指したい。
日本代表戦があるので1ヶ月のウィンドウマンスに入りますが、トップイーストや大学対抗戦Aや大学リーグ戦などがあり、秩父宮ラグビー場を始めとして各地で11月もラグビーシーズン一色です。どうぞ競技場へ足を運んでください。よろしくお願いします。(奥山 禎晴)
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