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7節 マッチサマリー(近鉄 10-18 トヨタ自動車)

近鉄ライナーズ 10-18 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
【week7/2012年10月20日(土)/大阪・近鉄花園ラグビー場】

近鉄 10-18 トヨタ自動車   近鉄 10-18 トヨタ自動車   近鉄 10-18 トヨタ自動車   近鉄 10-18 トヨタ自動車   近鉄 10-18 トヨタ自動車
C:2012, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)

トップリーグもレギュラーシーズン折り返しの第7節は、星を5分に持ち込んだ3勝3敗7位、勝点16の近鉄、対する3勝2敗1分8位、勝点15のトヨタ自動車、実力伯仲の両チーム、いずれも勝利を収め上位浮上のきっかけを掴みたい一戦。
試合前の入場は、トップリーグ100試合出場の菊谷選手を先頭に行われた。

トヨタ自動車のキックオフで試合が開始された。先取したのはトヨタ自動車、菊谷の個人技で近鉄陣内深くにゲインし、3分近鉄の反則からトヨタ自動車10番 SOブレットがPGを決め0-3と試合が動き始めたがこの後、前半は互いに密集でのプレッシャーが拮抗する中、両チームともグランド一杯に攻撃を仕掛け、いずれもゴールを割ることができない。ようやく終盤30分にトヨタ自動車が自陣22mL付近で近鉄のパスミスを9番 SH滑川がとり、約80m独走して左隅にトライ、0-8とトヨタ自動車のリードで前半を折り返す。

近鉄の巻き返しが期待されたが、後半も先に得点を挙げたのはトヨタ自動車。11番 左WTBのルーキー小澤が右中間にトライを挙げ、SOブレットが着実にGKを決め0-15と一歩リードする。
近鉄も必死の追撃をかけ、11分ゴール前5m右ラインアウトからモールを押し込んで、7番 FL統悦が押さえてトライ、12番 CTB大西のゴールも決まり7-15とする。この後互いに1PGずつ挙げるが拮抗したゲーム展開が続き、結局10-18で近鉄の反撃を振り切ったトヨタ自動車が勝ち星を収めた。
後半、トヨタ自動車は18番ジェローム・カイノが、近鉄も22番右WTBギアが出場し、オールブラックス同士のマッチアップが見られるなど、高レベルの一戦であった。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、攻守に活躍したトヨタ自動車のキャプテンNO8菊谷が選ばれ、100試合出場に自身で花を添えた。

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会見ダイジェスト
近鉄ライナーズ
前田監督(右)、高キャプテン
前田監督(右)、高キャプテン

■近鉄ライナーズ
前田隆介監督

「勝ち星を先行させるチャンスだったが、得点すべき場面でミスを犯し、敗れてしまった。気持ちを切り替え、次節のパナソニック戦に向けてしっかり準備したい」

高 忠伸キャプテン

「ミスでピンチを招いてしまい、勝利に結びつけられなかった。不甲斐ない試合をし、緻密な分析をしていただいたコーチングスタッフに申し訳ない」

──勝ちきれなかった要因は?

前田監督
「勝負処でのハンドリングミス、セットプレーでのミスが要因。特にセットプレーでの正確性に欠けた。ゲームへの準備はできている。ゲームの流れに乗り切れていないだけで、悲観はしていない。細かい点を修正し、しっかり準備した上で、パナソニックにファイトしていく」

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トヨタ自動車ヴェルブリッツ
右から廣瀬監督、菊谷選手、上野キャプテン
右から廣瀬監督、菊谷選手、上野キャプテン

■トヨタ自動車ヴェルブリッツ
廣瀬佳司監督

「近鉄の強いフィジカルに負けず、ボールをしっかりキープでき、ウチらしい戦いだった。アタックではミスが多かったものの、ディフェンスは前でよく止めていた。ディフェンスの集中力が最後まで切れなかったことが勝因だ」

上野隆太キャプテン

「最初からタイトなゲームを予想していた。もう少しボールキープの精度を上げていれば楽になっていたが、結果ディフェンスの勝利である。菊谷さんのトップリーグ(TL)100ゲーム出場を勝利で飾れたことは嬉しい。次節のNTTコミュニケーションズ戦に向けて、しっかり準備を進めたい」

菊谷崇ゲームキャプテン(GC)

「TL100ゲーム出場の日を迎えられた事に関して、これまで支えてくださった様々な方に感謝したい。ゲームについては、アタックミスで波に乗りきれず、近鉄に対して受けてしまった事を充分反省し、次に繋げていきたい」

──100ゲーム出場の感想。

菊谷GC
「気付いたら100ゲーム出場だった、という印象。次年度からTLのゲーム数増により、こうした記録を達成するプレイヤーは必然的に増えるが、こうした記録を通過点と捉え、150、200と積み重ねることを目標にして欲しい」

──若手の台頭について。

菊谷GC
「HO川西(智治)やSH滑川(剛人)の活躍で、チームが活性化している。個々に積極的なチャレンジを期待したい」

──オールブラックス・FLカイノのデビューについて。

廣瀬監督
「ワールドカップ優勝メンバーのプレーを間近で観ることができ、嬉しい(笑)。まだチームにフィットしていないが、今後の活躍が非常に楽しみである」

──恩師である坂田好弘・関西協会会長から花束を受けたことについて。

菊谷GC
「100ゲーム出場が花園ラグビー場で達成できる見込みだったので、先日行われた坂田先生の(国際ラグビー殿堂入り)祝賀パーティーの際、お願いしていた。結果、無事達成でき、先生から花束を頂戴でき、感無量である」

近鉄 10-18 トヨタ自動車   近鉄 10-18 トヨタ自動車

(記事:山林右二、蜷川善夫、廣島治 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)



2012年10月23日

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