トップリーグ第6節を迎え、ここまで勝ち星のない最下位のNTTドコモと2勝3敗と勝星を先行させたい8位の近鉄、秋晴れの花園ラグビー場で大阪ダービーが開催された。
前半、NTTドコモが風上を選択し、近鉄のキックオフで試合開始、NTTドコモ陣内で試合を進める近鉄が、4分、ゴール前で得た反則からSH金が速攻を仕掛け右展開、NTTドコモのディフェンスが整備されないうちにCTB13番 森田が右隅にトライを挙げ0-5と先制する。
近鉄は、BKラインの左右の揺さ振りでNTTドコモディフェンスを崩すと、接点でも徐々に圧力を加え始め、16分、30m左中間で相手キックをFL7番 統悦がチャージダウンし、こぼれ球を丁寧にすくいあげて左中間にトライ、25分にはCTB12番 大西が中央からPGを決め0-13とする。NTTドコモは絶好のトライチャンスもあったがノックオンなどのイージーなミスが多く、試合のリズムが掴めないうちに前半を折り返す。
後半も先取したのは近鉄、後半開始早々の1分にターンオーバーから、SO重光がこぼれ球をNTTドコモ陣内に深く蹴り込み、WTB14番 ギアが追いついて、オフロードパスでキャプテンFB高に繋ぎ中央にトライ、ゴールも決まり0-20とリードを拡げる。
NTTドコモも、5分にPKからゴール前5m左ラインアウトとし、続くゴールライン上での攻防を制してFL7番 金がトライ、ゴールも決め7-20とするがここまで。この後は、近鉄の一方的な試合運びとなり、10分、13分と立て続けのトライの後、18分にハーフウェー左中間付近からCTB大西がドロップゴールを決めると、場内から大きなどよめきが起こる。
近鉄はNTTドコモのディフェンスのスペースを突いてトライを重ね、大阪ダービーを7-59の大差で勝利し、3勝3敗と星を5分に戻した。
この試合では、女性を中心とした新規ラグビーファン層の拡大を目指し展開している「ラガールプロジェクト」が関西初始動。ラガールがボールガールを務め、試合に花を添えた。
マン・オブ・ザ・マッチには、試合の全般を通じて積極的に前に進み、大量得点のお膳立てをした近鉄のLO4番 松岡勇が選ばれた。
|