穏やかな秋晴れの下、みちのくシリーズ第三弾の試合が、ユアテックスタジアム仙台で行われた。試合は7位 NTTコミュニケーションズシャイニングアークスと9位 キヤノンイーグルスの対戦。お互い上位に食い込むためには負けられない一戦となった。
試合はキヤノンのキックオフで開始。
序盤は互いにミスや反則の少ない穏やかな立ち上がりとなった。
最初のトライは前半4分。NTTコムの12番アレサナ・ツイランギからの技ありのロングパスに走りこんだ11番友井川拓がそのまま独走しトライ。
その後、キヤノンがペナルティーゴールとトライを返し、さらにNTTコムもペナルティーゴールを決め、前半を10対10で折り返すかと思った前半39分。NTTコムのキックからのカウンターでキヤノン10番カラム・ブルースがNTTコムのディフェンス中央を突破し、最後はタックルをうけながらも体を必死に伸ばしてトライ。
キックも決まり、キヤノンが7点リードの状態で折り返す。
しかし、後半立ち上がりキヤノンはラインアウトでミスが出るなど流れをつかめず、自陣深くに攻め込まれる。後半10分、粘りのディフェンスを見せていたが、最後はNTTコムの12番ツイランギがフィジカルの強さを見せて中央にトライ。同点に追いつかれてしまう。
その後は互いに敵陣深くに入るも、厳しいディフェンスを前に決定力を欠きトライをとれない時間が続くが、後半24分にNTTコムが敵陣深くのスクラムから狭いサイドにパスをつなぎ11番友井川が2本目のトライ。
後半34分にも相手のミスボールに素早く反応してNTTコムの15番栗原徹が抜け出す。最後は11番友井川がパスをもらいこの日3本目となるトライを上げる。
キヤノンは試合終了間際にも敵陣に攻め込むも得点できず、最終スコアは17対31でNTTコムが試合を制した。
流れとしては全体的にNTTコム優位に見えたが、キヤノンも敵陣に攻め込む場面が何度か見られ、得点できていれば流れを変えられたかもしれない惜しいゲームとなった。
マン・オブ・ザ・マッチには3トライを挙げたNTTコムの友井川が選出された。(松下 敬)
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