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6節 マッチサマリー(神戸製鋼 70-24 九州電力)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ 70-24 九州電力キューデンヴォルテクス
【week6/2012年10月13日(土)/大阪・近鉄花園ラグビー場】

神戸製鋼 70-24 九州電力   神戸製鋼 70-24 九州電力   神戸製鋼 70-24 九州電力   神戸製鋼 70-24 九州電力   神戸製鋼 70-24 九州電力
C:2012, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)

第5節まで未勝利ながら、サントリー、トヨタ自動車と上位チームに肉薄し、高い潜在能力を示す九州電力キューデンヴォルテクスに対し、第5節で、前半のヤマ場だったヤマハ発動機ジュビロを下し、無敗(4勝1分け)を守った神戸製鋼コベルコスティーラーズ。九州電力の先蹴で始まったゲームは、九州電力の積極的なアタックに対し、緩慢なタックルで受けに回った神戸製鋼の図式で滑り出す。

徐々に連続アタックでギアチェンジを図る神戸製鋼は、PR安江のギャップを突く縦攻撃からチャンスを掴む。3分九州電力陣・左中間10m付近ラックから、SH佐藤-NO.8マパカイトロと繋ぎ先制T(G成功7-0)。続く6分CTBフーリー、ウィングのラインブレイクから九州電力のディフェンスを崩してオープン攻撃、FB正面のリターンパスを貰ったWTB大橋が中央にT(G成功14-0)。

ブレイクダウンでのディフェンスに甘さが目立つ九州電力に対し、自在に動くFB正面、堅実なフォローを繰り返す安江が目立つ神戸製鋼は、積極的なディフェンスと併せ、流れを引き寄せる。フーリーのビッグプレー(21分パスインターセプト、26分キックオフのボールを直接キャッチから独走)でトライを重ね、早々とボーナスポイントを獲得、42-14の大量リードで前半を折り返す。

後半早々の43分に1Tを返し、食い下がる九州電力だが、タックルの甘さを神戸製鋼に突かれ47分、52分、60分と立て続けに失点し、63-19と大きく水を開けられる。
ゲームの興味が薄れかけた64分、神戸製鋼10mライン付近から、SO斎藤のキックパスを途中出場のベテランFL吉上が繋ぎ、WTB吉永が左中間にT(G成功63-24)、最低限のポイント1を獲得し‘九州'の意地をみせる。
タイムアップ直前にも加点した神戸製鋼(70-24)は、立ち上がりの悪さを積極的なアタックでカバーし、5勝1分けと暫定2位に浮上。一方の九州電力も、前半からの得点に今後の手応えを感じたゲームとなった。マン・オブ・ザ・マッチは献身的なフォローが目立ったPR安江が獲得。

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会見ダイジェスト
九州電力キューデンヴォルテクス
平田監督(右)、松本キャプテン
平田監督(右)、松本キャプテン

■九州電力キューデンヴォルテクス
平田輝志監督

「力の差は覚悟していたが、チームとして達成できた点は評価できると思います。と同時に神戸製鋼の素晴らしさを痛感しました」

松本 允キャプテン

「前半スコアできないゲームが続いたので、今日は積極的なアタックでスコアすることを意識しました。いかんせんディフェンスがやられ過ぎて、締まらないゲームになってしまいました」

──評価できる点を具体的に。

平田監督
「前半スコアできたこと、積極的にアタックする姿勢から自信を取り戻せたことは評価できます。今日の収穫はボーナスポイント(1ポイント)獲得です」

──3季ぶりのトップリーグに於ける課題は。

平田監督
「怪我人が多い中、メンバー編成にアクセントを加えながら戦っています。
キープレイヤーとの1対1で差し込まれていることが、ディフェンスで劣勢になっている要因だが、下部リーグ(トップキュウシュウ)在籍時より手応えがあります」

神戸製鋼 70-24 九州電力   神戸製鋼 70-24 九州電力
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン
苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田右二ヘッドコーチ

「70点獲れたことは評価できますが、九州電力キューデンヴォルテクスに1ポイントを与えたことは反省点です。それぞれ今後へ活かすための課題が見えたゲームでした」

橋本大輝キャプテン

「反省点が具体的に見えたゲームだと思います。この1週間、次へ繋げる準備をしたいです」

──好調を維持しているが?

苑田ヘッドコーチ
「橋本主将を中心に、良い雰囲気で準備できています。第1クールでの反省を活かすことで、ヤマハ発動機に勝利するなど、次に繋がっています。コミュニケーションもできているし、プレーの精度も高まっていると思います。伸びしろがあり、限界までチャレンジできるチームです」

──4トライを与えた要因は?

橋本キャプテン
「簡単にトライを獲りすぎ、逆に、ディフェンスの場面でボールを目で追い過ぎ、出遅れたと思います」

苑田ヘッドコーチ
「50・50パスにこだわり、有効なボールキャリーができていません。強引なプレーが目立った点は反省すべきです。

──次節に向けて。

苑田ヘッドコーチ
「1ゲーム毎に、チームでベストな準備を進めていきます。昨年苦杯を嘗めているNTTドコモ戦に向け、しっかり切り替えたいと思います」

(記事:廣島治 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)



2012年10月16日

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