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5節 マッチサマリー(キヤノン 34-5 九州電力)

キヤノンイーグルス 34-5 九州電力キューデンヴォルテクス
【week5/2012年10月6日(土)/岩手・盛岡南公園球技場】

 

曇り空のやや肌寒い気温の中、九州電力キューデンヴォルテクスのキックオフ。どちらもエリアを獲得しようと中央付近で一進一退の立ち上がり。やや攻め込んだキヤノンイーグルスに対し、ヴォルテクスはSO斉藤玄樹のナイスタッチでエリアを挽回。さらに攻め続けるイーグルスにヴォルテクスは固いディフェンスで対抗。ピンチを広げないヴォルテクスはFL吉上耕平のナイスタックルからアタックに転じ、CTBベン・ジェイコブスが抜けだし、あわやトライかというところだったが、ラストパスがつながらず。
逆に反撃するイーグルスは、アルベルト・ヴァン・デン・ベルグと日高駿の両ロックの高さを活かしたラインアウトからモールドライブ。ラックの連続攻撃としてキックパスでトライを狙うが、ここは惜しくもオフサイドの反則の笛。

お互いに自分達のミスが多く、なかなかスコアの動かない緊張の時間が続いたところ、SOカラム・ブルースのナイスタッチで相手陣に攻め入ったイーグルスに、ヴォルテクスはラックでの手痛い反則。前半23分、CTB三友良平がショットを決めて3-0と先制。
追いついておきたいヴォルテクスは続くキックオフから相手ラックをターンオーバーして攻め、ペナルティを得るとショットを狙うが、惜しくも外れる。
それでもディフェンスの出足のいいヴォルテクスに、イーグルスはゴール前まで攻め込んでも、なかなかスコアまでに至らず。

攻めに攻めるイーグルスは中盤の相手スクラムを押し込んでペナルティを得るとSH福居武が速攻。そこをフォワードがフォローして最後はPR菅原がゴールポスト中央に力強くトライ。CTB三友のゴールも決まり、前半終了間際に貴重な追加点で10-0となりハーフタイムに。
互いに激しくコンテストし、ラインアウトではイーグルスがターンオーバー、ラックではヴォルテクスがターンオーバーするという、空中戦のイーグルス、地上戦のヴォルテクスという前半の展開。

後半からもヴォルテクスは攻め込んでもラインアウトを逃してスコアならず。イーグルスはWTB和田拓の突破でチャンスになるも、あと一歩、届かず。惜しいチャンスをミスしたバックスにNo.8鷹クロフォードアストンが「ドンマイの声」をかけ、チームワークでチャレンジを続けるイーグルス。
しかし、ヴォルテクスは後半投入したCTBドウェイン・スウィーニーが突破力をみせ、相手ディフェンスを振り切って前に出てCTB黒木孝太につなぎトライ。しかしイージーと見えたコンバージョンキックをはずしたヴォルテクスは、10-5とビハインドのまま。

取り返そうとアタックに出るヴォルテクスだが、すんでのところでミスが出て、ラックから抜け出たイーグルスFL竹山浩史が、SH福居、FLトマシ・ソンゲタ、さらにCTBティム・ベネットにつないでトライ。CTB三友のゴールも決まり後半19分17-5とイーグルスが引き離しにかかる。
そこからアタックにリズムの出てきたイーグルスは、ヴォルテクスの反則を誘い後半26分CTB三友がPGを追加して20-5。
ヴォルテクスが反則の繰り返しシンビンで1名欠いたパワープレーの最中、敵陣スクラムからSH高城良太(岩手・盛岡工高-法政大出身)が巧みに抜け出してCTB三友、SOカラム、さらにWTB和田へとつないでトライ。CTB三友が難しいゴールを見事に決めて後半31分27-5。

イーグルスは、ほぼ試合を決めたはずが、終了のホーンが鳴っても自陣からアタックを続けます。その甲斐あって、またもSH高城が抜け出してHO山本貢が快足をみせてフォロー。ラックからキックパスが成功しCTBティム・ベネットがボーナス4トライ目を挙げ、最後のゴールもCTB三友が決めて34-5とイーグルスが完勝を遂げました。
トップリーグ初昇格のイーグルス、返り咲き昇格のヴォルテクスと、昨季のトップチャンレンジ最終戦を彷彿とさせる熱い対戦は、緊張の前半から、よく声を出してチーム力でアタックしたイーグルスと、粘るディフェンスに突破力のアタックのヴォルテクスの好ゲームとなったが、若さと勢いに勝るイーグルスが、最後まで詰め切れなかったヴォルテクスを破った。

 
会見ダイジェスト
九州電力キューデンヴォルテクス
平田監督(右)、松本キャプテン
平田監督(右)、松本キャプテン

■九州電力キューデンヴォルテクス
平田輝志監督

「終わってみれば終始キヤノンさんの試合ペースだった。前半相手陣にうまく攻め込めたが、自分達のミスでチャンスを何度も潰してしまった。イージーなぺナルティでリズムを崩してしまいトライを獲れなかったのが敗因です」

松本 允キャプテン

「敵陣でのミスが多かった。フィジカル勝負を掲げディフェンスをしっかりやろうとチームで意思統一していたが、うまく機能しなかった。監督が言ったとおり敗因は自分達のミスからリズムをつくれなかった事だと思います」

──トップリーグ再昇格、昨年のトップチャレンジの激闘の相手キヤノンという事で、かなり意識が強かったと思いますが、いかがだったでしょうか?

平田監督
「チームのモチベーションが高かったので絶対勝ちたかった。全ては自分達のミスでした。応援してくれた岩手のファンの人達のためにも本当に勝ちたかった。今日の試合をしっかりと分析し、次節の試合に向けて練習していきます」

松本キャプテン
「前半は五分五分でいけると思いました。昨年のトップチャレンジの件もあったので逆に気負いすぎたのかもしれません。攻め込んでもうまくトライに結び付けられなかった。悔しいです。残念です。またしっかりと練習して次の試合に臨みたいと思います」

──今シーズンのチームコンセプトを教えてください。

平田監督
「フィジカル勝負。最後まで諦めず貪欲にトライを獲りにいく事です」

キヤノンイーグルス
永友監督(右)、和田キャプテン
永友監督(右)、和田キャプテン

■キヤノンイーグルス
永友洋司監督

「まずは昨年に続きこの岩手で試合ができた事を大変うれしく思います。応援に来ていただいた社員・ファンの皆様本当にありがとうございました。熱い応援の力があったおかげで何とか勝つ事ができました。前半はお互いにミスが多くちょっと固かったかなと思います。試合前、ロッカールームでの私のモチベーションの持っていき方が過剰になり過ぎて、選手にプレッシャーをかけてしまったのかもしれません。その点もあって気負い過ぎてしまい、リズムをうまく作れなかったのかも。ハーフタイムでそこを細かく指示しましたので後半はプラン通りうまくチームとして機能したと思います」

和田拓キャプテン

「岩手のラグビーファンの熱い声援のおかげで勝つ事ができました。本当にありがとうございます。今日の試合内容については反省点が多く満足できません。まだまだ修正していく課題が沢山見つかりました。第2クールの初戦だったので試合の入りを大切にいこうという思いが強く動きが固くなってしまいました。キューデンさんの得意分野・フィジカル面で勝負してしまい、前半は思うような精度の高いランニングラグビーができませんでした。気負い過ぎ冷静さを欠いていたと思います。後半はうまく修正できたので本来のキヤノンらしい攻めができました。今日の試合で色々な事をキューデンさんから教えて頂きました」

──試合前のモチベーションの持っていき方に失敗したとは、具体的にどんな事でしょうか?

永友監督
「昨年のトップチャレンジの対戦での思い、この被災地岩手でやる試合の意義、トップリーグ初昇格での意気込みなど必要以上に私がテンションを煽ってしまったかもしれません。冷静さを失ってしまい、イージーなぺナルティを繰り返すなど気負った試合展開になってしまったのかもしれません。チームとしては、『負けない様な試合(無難な手堅い試合)はしない。圧倒的に攻めて勝つ試合をやる』をコンセプトにしているので今日の内容としては反省点が多くあったと思います」

──後半24分から、岩手出身の高城良太選手を起用してから流れが大きく動いたと思いますが、監督の目から見ていかがだったでしょうか?

永友監督
「皆さんが見て頂いた通り、彼が入ってからあきらかに試合が動きました。彼はとても攻撃的で視野が広く、ゲームをテンポアップさせるスキルが高い選手だと思います。前を見るセンスが高い選手なのでもっともっと上を目指して練習して欲しいと思います。今日の勝因のひとつとして彼の活躍が不可欠だったと思います」



2012年10月14日

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