トップリーグ第5節、近鉄花園ラグビー場では今シーズン初めての開催となったこの日、ホームチームの近鉄の登場に、多くのラグビーファンが集まった。
近鉄はここまで2勝2敗で五分の成績、一方のサントリーは4戦全勝で首位をひた走る。
前半、サントリーが風上を選択し、近鉄のキックオフで試合が開始された。前半の序盤、近鉄は接点でのプレッシャーが強く、サントリー陣内で得た反則から6分CTB大西がPGを決め3-0と試合が動き始める。
サントリーは近鉄のプレッシャーを受ける中、日本代表の左WTB小野澤の個人技で近鉄陣内に攻め込み近鉄のオフサイドを誘うと、15分CTB宮本がPGを返し、3-3の同点にする。
この後、近鉄はサントリー陣に攻め込むがサントリーはゴールラインを割らせず、逆に近鉄がシンビンで一人欠ける26分、CTB平がラインブレイクして右中間にトライ、ゴールも決め3-10とすると、この後にも1PGを加えたサントリーが3-13と10点のリードで前半を折り返す。
後半、サントリーはセットプレーで近鉄を上回り、近鉄のスクラムコラプシングで得たチャンスをいかし、5分、ラインアウトからのサインプレーで途中出場のSO野村が左中間にトライ(ゴール)、3-18とする。これ以降サントリーペースで後半が進み、16分には自陣でのターンオーバーから、FB有賀が近鉄ディフェンスの背後にキックし、左WTB小野澤が俊足を活かして左中間にトライ(ゴール)、3-25と試合の趨勢がサントリーに傾き始める。
しかし、近鉄も地元ファンの応援の中、このままでは引き下がれず、19分にトライを奪うと、27分にも2本目のトライを挙げ、17-28と追いすがる。逆に、サントリーは31分に4本目のトライを挙げボーナスポイントを獲得。以降互いに得点の取り合いとなり、場内は大いに盛り上がったが、最後は、サントリー20番SH日和佐のキックパスをFB有賀がトライに結び付け、24-49としてフルタイム。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、サントリーのNO8竹本が選ばれた。
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