ここまで開幕3連勝のサントリーサンゴリアスに対して、トップリーグ昇格1年目のキヤノンイーグルスが、どこまで対抗するのか楽しみな一戦である。
キヤノンのキックで始まる。
キヤノンは開始直後から思い切った攻撃を仕掛ける。キヤノンの反則からサントリーが速攻を仕掛けるが、これをよく防ぎ、ターンオーバーして切り返す。サントリーたまらずオフサイドの反則。キヤノンは直ちにリスタートして攻め、13番ベネットが先制トライ。ゴールも成功しキヤノンが先行し、会場が盛り上がる。ここまで3分。
サントリーも攻めるが、キヤノンが出足よく前に出て、サントリーの攻撃を止める。序盤はキヤノンの健闘が光る。
サントリーが得点したのは18分。10番小野がペナルティゴールを決めて3点を返し、3対7とする。更に22分。サントリーは自陣から攻め続け、11番小野澤がキヤノンのタックルを次々にかわし、50メートルを走りぬきトライ、8対7と逆転する。その直後にキヤノンも反撃。サントリーの反則から、12番三友がペナルティゴールを決め8対10と逆転する。
しかしサントリーはここから得点を重ねる。28分に10番小野がペナルティゴールを決め、11対10とする。30分には中央付近のスクラムから連続して攻撃を仕掛け、11番小野澤が大きくゲイン、最後は4番篠塚がトライ。ゴールも決まり18対10とする。前半終了間際にも3点を重ね、21対10と、サントリーがリードして前半を終了する。
キヤノンは積極的に前に出て、サントリーを苦しめていたが、サントリーのプレッシャーの前に肝心なところで反則を繰り返し、なかなか思う通りのゲームをすることができない。サントリーもキヤノンの体を張ったプレイの前に苦戦を強いられていたが、ブレイクダウンでの攻防でキヤノンに勝り、徐々にサントリーのペースとなっていった。
後半に入るとサントリー攻撃が長くなる。キヤノンも激しいディフェンスでこれを拒むが、先に得点を挙げたのはサントリー。7分。キヤノンゴール前10メートルでのラインアウト。モールの後、FW、BKが一体となった攻撃で13番平がトライ。ゴールも決まり28対10とする。
キヤノンも前に出て対抗しているが、なかなかトライをとることができない。10分にはサントリーのパスミスをインターセプト、サントリーゴール前に迫り、執拗に攻めたがノットリリースザボールの反則でトライすることができない。これをサントリーが速攻で攻め、自陣ゴール前からFW、BK、8人が次々にボールをつなぎ、最後は5番ロッソウがトライ、ゴールも決まり35対10とキヤノンを突き放す。
キヤノンは攻め続けても、ノックオンや反則が多くチャンスを逃し、自分たちのリズムに乗ることができない。19分にも、サントリーの反則からゴール前7メートルまで迫り、ラインアウトからモール、ラックと攻め続けるが、もう一歩というところでパスされたボールを落とし、トライチャンスを失う。
サントリーは22分にも22番ピシがトライを決め(ゴールも決まり)42対10とする。キヤノンも終了間際に連続攻撃から、13番ベネットがこの日2本目のトライを奪い意地を見せる。
42対17でサントリーの勝利。
サントリーは、タックルなどブレイクダウンでの接点で、終始キヤノンにプレッシャーをかけ続けていた。アタックでもディフェンスでもよく前に出ていた。キヤノンも思い切りよく攻め、健闘したが、サントリーのパワーとスピードが上回り、一歩及ばなかった。
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