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3節 マッチサマリー(近鉄 17-21 NEC)

近鉄ライナーズ 17-21 NECグリーンロケッツ
【week3/2012年9月16日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

 

前節サニックスを下し今シーズン初勝利の近鉄ライナーズ、接戦がものにできず勝ち星のないNECグリーンロケッツの戦い。力のある両チーム、接戦が予想される。

近鉄のキックオフで試合が開始された。前半は近鉄が左右に大きくボールを動かし展開する。しかしNECの激しいタックルが近鉄の突破を許さない。近鉄はボールを保持し、全員で前進を試みるがゴールラインまでわずかのところでハンドリングエラーをしてしまいトライを取ることができなかった。
一方、NECもゴールライン直前まで攻め込むが近鉄も意地をみせ、簡単にトライを許さなかった。

先制したのはNECだった。前半21分、CTB森田がインゴールに絶妙なキックを転がし、これをFB窪田が飛び込みグランディングした。ゴールはSOマッキンタイアーが確実に決め、NECが7点を先制する。近鉄は25分に15m中央付近でPGをCTB大西が成功させ3点を返す。さらに、30分過ぎに中央ラックからSH金、SO重光、CTB大西と繋ぎ最後はNo.8田中がインゴール左隅に飛び込むが、惜しくもタッチに出てトライならず。33分にはショートラインアウトから金、田中、重光、WTB李と展開し、中央に逆転のトライをあげた。前半は10-7と近鉄がリードした。

後半も先制したのはNECだった。11分にゴール前5m右ラインアウトからモールで前進する。ラックになり最後は田村が飛び込みトライをあげた。続いて15分には22m付近中央スクラムから左に展開し、CTB釜池からWTBナドロにパスが通りトライを追加する。

その後どちらも決定機をなくし試合は硬直した。このままノーサイドと思われた後半40分に近鉄はゴールライン直前で連続ラックからLOトンプソンがインゴールに飛び込み意地のトライを返した。ゴールは成功したが、このままノーサイドとなりNECが接戦を制した。

会見ダイジェスト
近鉄ライナーズ
前田監督(左)、高キャプテン
前田監督(左)、高キャプテン

■近鉄ライナーズ
前田隆介監督

「遠くまでたくさんのファンの皆様に来ていただき、ありがとうございました。
試合は敵陣でのミスが多く、流れを掴めませんでした。選手はプラン通り実行しようとしていたのですが、その中でのエラー、ボールキャリアのノックオンなどが多く、悔しい結果になりました」

高 忠伸キャプテン

「決して褒められる内容ではありません。監督が言うようにミスが多かったです。規律を守れなかったところもありました。しっかりと修正して次に繋げていきたいと思います」

──前半は流れが良かったと思いますが、後半のターニングポイントはどこでしょうか。

前田監督
「セットプレーのラインディフェンスで止められず、やられてしまった。
どこがターニングポイントというよりも、全体的に正確性やミスの多さといったところで自滅してしまった。そこのミスが無ければもっとアタックできたと思います」

──開幕戦から少しミスが目立つように感じますが。

前田監督
「連携はそんなに悪くないと思うが、パスの精度やボールキャリアがしっかりとボールを保持した状態でブレイクダウンができるかというところがうまくいっていません」

──キャプテンは怪我でしょうか。

高キャプテン
「すこし違和感があります」

NECグリーンロケッツ
クーパー ヘッドコーチ(左)、浅野キャプテン
クーパー ヘッドコーチ(左)、浅野キャプテン

■NECグリーンロケッツ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「選手達を誇りに思います。近鉄さんのハードなアタックに対して、ハードなディフェンスをしてくれました。選手にはとにかくファイトしようと言いました。最後のコンバージョンを全員でチャージしにいったのには感心しました。『ファイト』を物語っていると思います。3トライはラックからの素早い展開や、フェイズを重ねたアタックからチャンスをつくることができました」

浅野良太キャプテン

「瑞穂まで応援に来てくださった多くのNECのファンに本当に感謝しています。
3試合目でようやく初勝利を飾ることができました。3試合かかりましたけど、自分達のやってきたことを信じて戦おうという気持ちが、勝利に繋がったと思います。今週部員全員でやってきたことが出せました」

──マッキンタイアー選手の怪我はどうですか。

クーパー ヘッドコーチ
「状況はまだ分かりませんが、痛んでいました」

──交代の田村選手が入った後、ボールが動き出したように感じましたが。

クーパー ヘッドコーチ
「前半はワイドアタックを狙っていたがうまくいきませんでしたので、ハーフタイムに後半は縦に仕掛けようと指示をしました。田村が入ってというよりは、戦い方を変えたことが良かったのだと思います」

 
 


2012年9月20日

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