前節サニックスを下し今シーズン初勝利の近鉄ライナーズ、接戦がものにできず勝ち星のないNECグリーンロケッツの戦い。力のある両チーム、接戦が予想される。
近鉄のキックオフで試合が開始された。前半は近鉄が左右に大きくボールを動かし展開する。しかしNECの激しいタックルが近鉄の突破を許さない。近鉄はボールを保持し、全員で前進を試みるがゴールラインまでわずかのところでハンドリングエラーをしてしまいトライを取ることができなかった。
一方、NECもゴールライン直前まで攻め込むが近鉄も意地をみせ、簡単にトライを許さなかった。
先制したのはNECだった。前半21分、CTB森田がインゴールに絶妙なキックを転がし、これをFB窪田が飛び込みグランディングした。ゴールはSOマッキンタイアーが確実に決め、NECが7点を先制する。近鉄は25分に15m中央付近でPGをCTB大西が成功させ3点を返す。さらに、30分過ぎに中央ラックからSH金、SO重光、CTB大西と繋ぎ最後はNo.8田中がインゴール左隅に飛び込むが、惜しくもタッチに出てトライならず。33分にはショートラインアウトから金、田中、重光、WTB李と展開し、中央に逆転のトライをあげた。前半は10-7と近鉄がリードした。
後半も先制したのはNECだった。11分にゴール前5m右ラインアウトからモールで前進する。ラックになり最後は田村が飛び込みトライをあげた。続いて15分には22m付近中央スクラムから左に展開し、CTB釜池からWTBナドロにパスが通りトライを追加する。
その後どちらも決定機をなくし試合は硬直した。このままノーサイドと思われた後半40分に近鉄はゴールライン直前で連続ラックからLOトンプソンがインゴールに飛び込み意地のトライを返した。ゴールは成功したが、このままノーサイドとなりNECが接戦を制した。
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