TOP LEAGUETOP LEAGUE OFFICIAL SITE
TOP > ニュース > 3節 マッチサマリー(キヤノン 22-32 神戸製鋼) TOP LEAGUE LOGO
CONTENTS
ニュース
試合予定/結果
順位
成績
表彰
チームプロフィール
選手プロフィール
トップリーグについて
会場地図
チケット情報
ニュース
3節 マッチサマリー(キヤノン 22-32 神戸製鋼)

キヤノンイーグルス 22-32 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
【week3/2012年9月15日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】

キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼
photo by Kenji Demura (RJP)

前節、強豪東芝を相手にあわやという善戦をしたキヤノンイーグルス、今節こそ上位チームから金星を挙げてその実力を証明したいところ。
一方開幕2連勝で今節も勝利を手にして波に乗りたい神戸製鋼コベルコスティーラーズ。
9月半ばというのに真夏の蒸し暑さが残る中、神戸製鋼のキックオフ。左奥深く蹴りこんでできた密集で、キヤノンがノット・リリース・ザ・ボール。左中間22mライン付近というイージーなペナルティゴールのチャンスを神戸製鋼SO10名手ピーター・グラントがよもやの失敗。波乱の予感が頭をよぎる。

その後、一旦はキヤノンが神戸製鋼陣深く攻め込むものの、神戸製鋼がすぐに攻め返す。4分キヤノン陣22m右中間から神戸製鋼SO10グラントが裏に抜け出し、FL6キャプテン橋本につなぎそのままトライ、ゴールも決まり7点を先制。
8分にはキヤノンCTB12三友が22m右寄りからのPGをきめて追いすがる。(3-7)
しかしながら、その直後、神戸製鋼がキックオフを左奥に蹴ってできた密集からノーホイッスルトライをあげる。密集から右に大きく振ってWTB14濱島が右隅にトライ、ゴールは決まらなかったものの3-12とする。

これ以降神戸製鋼の時間が続く。キヤノンはマイボールラインアウトを続けて失い波に乗れない。13分そこをついた神戸製鋼はFL7前川が大きく抜け出し、最後はCTB13ジャック・フーリーにつないでトライ。ゴールも決まり3-19。
このまま神戸製鋼の一方的な試合になると思われたが、キヤノンもようやく27分トライを返す。ハーフウェイ付近から神戸製鋼の執拗なタックルにも粘り強くボールをつなぎ続け、最後は右に展開してWTB14キャプテン和田が右隅にトライ。難しいゴールもCTB12三友が決めて10-19と追いすがる。
これを反撃の狼煙としたかったが、その後前半終了間際、神戸製鋼がキヤノン陣22m中央付近密集のボールを9から左外に出し、その内側にCTB13フーリーが走りこんでそのまま今日2本目のトライ。ゴールも決まり神戸製鋼26-キヤノン10で前半終了。

後半も神戸製鋼が前半の勢いを続けるものと思われたが、先に得点したのはキヤノンだった。5分、10m中央付近からFB15橋野が右方向にあげたキックパスがCTB13ティム・ベネットの胸にバッチリと入って、そのままトライ。ゴールは決まらず15-26とした。
このまま波に乗りたいキヤノンだが今度は神戸製鋼に攻め込まれ、たまらずオフサイド。22m右中間イージーな位置から神戸製鋼SO10グラントがPG成功。15-29と引き離す。しかしながら神戸製鋼もなかなかペースをつかみきることができない。

今度はキヤノンがまたもや粘り強くつないで神戸製鋼ゴール直前での攻防が続く、途中プレーとは関係のないところで揉み合いとなり水をさされ、チャンスもこれまでかと思った直後20分、8分に入替出場したエイトマン18湯澤が密集近場を力強く切り裂きゴールポスト左横にトライ。ゴールも決まって22-29、1トライ1ゴール差に迫る。
この後、キヤノンの時間帯となり、神戸製鋼ゴール前にも迫るが痛恨のスクラムコラプシングの反則でチャンスをつぶす。神戸製鋼がペナルティキックで大きく陣地を挽回。
39分、後半30分に入替出場した神戸製鋼22森田が得意のドロップゴール。22-32とこの時間帯での安全圏に得点を引き離した。

終了間際、キヤノンは自陣22mからクイックスローインで相手ゴール前まで果敢に攻めるも惜しくもタッチ。ここでノーサイド。神戸製鋼が辛くも逃げ切った。マン・オブ・ザ・マッチは2トライをあげ、攻守に活躍の神戸製鋼CTB13ジャック・フーリー選手。
神戸製鋼は前半に4トライをあげながら、後半はノートライ。開幕3連勝、ボーナスポイントを獲得したものの、反省点の多い勝ちとなった。次戦に向けて修正したい。
キヤノンは前半の入りに難があった。もっと早くからペースをつかまなければ上位と良い試合はしても、喰うところまでは届かない。力強い応援団とも一体になって次節こそは大願を成就してほしい。(澤村 豊)

キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼
会見ダイジェスト
キヤノンイーグルス
永友監督(右)、和田キャプテン
永友監督(右)、和田キャプテン

■キヤノンイーグルス
永友洋司監督

「本日もたくさんのファンの方が応援してくださって、大勢の中で試合ができる幸せを感じています。選手が良く頑張ってくれましたが、あと5m、1mが越えられない。我々にとって良い経験になったと思います。敗戦を次につなげていきたいと思います。悔しいが、1対1の局面で、どうしても差し込まれるのがうちの弱みです。決して大きくないチームですので、一人でやることを二人でしっかりやっていくしかありません。きついが、この少しを超えるのがどれだけ大変か、私自身は分かっているつもりですし、選手にも乗り越えてもらいたいですね」

──ラインアウトが取れなかったが?

「神戸さんがしっかり分析されているし、我々の準備が足りなかったと思います。それに、勝つ文化を持っているチームは細かいところができています。ゴールラインに向かってのアタックはトライが獲れているので、ポジティブにとらえ、伸ばしていきたいし、選手にも自信をつけさせたいです。修正をしっかりして、次につなげたいと思います」

和田拓キャプテン

「試合の入りが悪くて、それが最大の敗因です。反応の悪さ、僕自身も含めて、一歩、二歩反応が遅れたのが、特に前半の反省点です。自分たちのプレーができれば、ゲインラインは切れると思っていましたが、細かいところのミスが、このレベルだと勝敗に直結することに気付かされました」

──追い上げたが?

「会社の方が大きな応援をしてくださって、士気も上がりました。もう少し、早く目を覚まさなくてはいけないと思います」

キヤノン 22-32 神戸製鋼   キヤノン 22-32 神戸製鋼   ロンドンパラリンピックで4位となったウィルチェアーラグビー日本代表が、ハーフタイムに「パラリンピック報告イベント」を行った
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(右)、橋本キャプテン
苑田ヘッドコーチ(右)、橋本キャプテン

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田右二ヘッドコーチ

「今シーズンは東京での試合は1試合だけで、ファンの皆様にスカッとした勝利をお見せしたいと臨みました。リザーブの選手が勢いを与えてくれたし、内容はともかく、勝ち点5を取れましたので、しっかり反省をして次の試合に臨みたいと思います」

──後半、追い上げられたが?

「簡単に4つトライが獲れて、ディフェンスがルーズになり、特にタックルの精度が落ちてしまいました。また、ハーフ団のキックも精度が落ちたので、交代させた二人が良い仕事をしてくれました。昨年までは息切れして負けていたケースですが、勝ち点5点を取れたことをポジティブにとらえたいと思います」

──ジャック・フーリー選手の攻守は?

「プレーヤーとしては世界最高峰のアウトサイドセンターです。人間的にも声を出して鼓舞してくれて、まじめな選手が多いうちのチームにとって非常に良いコミュニケーションをとってくれています。良いエネルギー、活力を与えてくれています」

橋本大輝キャプテン

「後半、キヤノンさんのプレッシャーを受け、自分たちの思うようなラグビーができなかったが、勝って反省できるのは良いことです。前半、簡単に得点できて、気が抜けたのもあったかもしれません。2試合、簡単には得点が取れなかったので、ちょっと点差が開いて気が緩んだのかもしれません」

──キャプテンのトライは?

「去年までは、ああいう場面であわててしまい、悪い雰囲気になっていましたが、経験を生かして、獲れるようになって来ました」

──ジャック・フーリー選手は?

「世界一のプレーヤーがおごらず、ひたむきにラグビーをしています。そういう態度を若手も見習っています」



2012年9月16日

TOP-LEAGUE.JP

本サービスの全てのページは、著作権により保護されています。
本サービスに含まれている全ての著作物を、著作権者の事前の許可無しに複製、変更することは禁じられております。
2003-2011 Copyright (財)日本ラグビーフットボール協会 All rights reserved.

TOP サイトマップ 関連リンク お問い合わせ