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トップリーグ入替戦 マッチサマリー(NTTドコモ 29-27 クボタ)

NTTドコモレッドハリケーンズ 29-27 クボタスピアーズ
【トップリーグ入替戦/2012年3月3日(土) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】

暖かな陽光に逆らうような強風下、風上に位置するNTTドコモのキックオフで、ゲームが開始される。

序盤、スクラムで優位に立つドコモが激しいアタックを繰り返すも、クボタが堅守で撥ねかえす。
劣勢のクボタは8分、自陣からのクイックボールを左展開、CTBオツコロが抜け出しドコモゴールに迫る。何とか止めたドコモだが、直後のラックでオフサイドを犯し、クボタはPGチャンス。
SO森脇が決め0-3と先制する。

ドコモは9分、クボタ陣10m付近のラックから左展開、CTB中矢がギャップを突いてゴール中央にT(G成功7-3)。
イージーミスを突いて逆襲に転ずる両チーム、一進一退の攻防が続く。

28分クボタ陣22mやや内側でのスクラムから、NO.8箕内・SH辻埜の8-9攻撃からFB沼田がギャップに走りこんでT。(G成功14-3)
対するクボタも34分、連続アタックからCTBマプスアがゴール中央にTを決め(G成功14-10)、食い下がる。
39分PGチャンスを決めたドコモが17-10で前半を折り返すが、後半に待ち受ける風下という不利な状況を耐え忍ぶだけの‘貯金’としては、少々不安が残る点差。

後半開始直後の41分仕掛けたクボタは右展開、CTBマプスアがパスダミーから生じたギャップを突き右中間にT(G成功17-17)。
勢いを増すクボタに対し、セットプレーで落ち着きを取り戻すドコモは48分、SOガードの突破をNO.8箕内が好フォローしチャンスメイク、クボタゴール前ラックから左展開、最後は途中出場のHO緑川が左隅にT(G成功24-17)。

ドコモがリードすれば、クボタも54分に積極的なアタックから、SO森脇がパスダミーから生じたギャップを突きT(G成功24-24)と肉薄する。

強引さが目立つドコモに対し、クボタは61分反則を誘発させ、PG成功24-27とリードする展開となったが、途中交代したFBムリアイナが機能しだしたドコモは67分、連続ラックからNO.8箕内が左中間にT(G不成功29-27)、再逆転する。残り10分、ドコモはFW戦でボールキープし時間を遣うが、堪え切れず反則を犯してしまう。

クボタも形振り構わず攻め続け、ゴール前まで迫るが、ドコモFWの巧みな‘狩り’の前に、ボールを放しきれずノット・リリース・ザ・ボールで万事休す。
‘ドコモの気迫・クボタのプライドの差は僅か’ながらも、またも入替戦で、チャレンジチームがトップリーグの壁を乗り越えることはできないという歴史を、クボタは変えることができなかった。(廣島治)

会見ダイジェスト
パナソニックワイルドナイツ

◎クボタスピアーズ
○佐野 順監督

「ひとことで言って残念以外にありません。
選手は本当に力の限りベストを尽くしてくれました、こういう結果になったのは自分の力不足です。今日はドコモさんの気迫と、うちのスピアーズとしてのプライドの戦いの中でほんの少しの差でこういう結果になってしまいました。
『これが勝負、これがラグビーだ』と重く受け止めて、もっと強くなって、真のトップリーグにふさわしいチームになって復活できるようにがんばっていきます。最後に今年一年応援して下さったファンの皆様、会社の方すべてに感謝いたします」

○今野達朗キャプテン

「今日のゲームに出られないメンバー外の選手や会社の方のサポートをしっかり受けてやってきてこの結果です。
『今年ベストのゲームで負けた』という感じです、以前からやってきたことがまだ足りなかったということだと思います、仕方ないです。
吉田選手が今季限りで引退します、また若い選手が入ってきますので、その若い力で来年がんばっていきます」

──今日のゲームプランは?

○佐野監督
「アタックはシンプルに継続し順目に攻めていけば必ずチャンスは来ると信じていました。そういう点ではトライを取れた所もありますし、また球出しがもっと早ければもっと取れていた所もありました。また相手の強みであるモールを止めることが課題だったが簡単に取られてしまいました」

──後半はどういった指示を出したか?

○佐野監督
「風が強かったので、『とにかくエリアを取っていけばチャンスはある』と、正直に言ってまだどこが悪かったのか振り返れていません。風をうまく使って相手陣に入ったがドコモさんの粘り強いディフェンスで取りきれませんでした」

── 一時はトップリーグ昇格を確信したところから入替戦が決定した後の期間はどのように調整したのか?

○佐野監督
「ショックは大きかったですが、最初の1週間はメンタル、フィジカル面を切り替え選手はよく対応してくれて引きずることはなかったです」

○今野キャプテン
「1週間ゆっくりリフレッシュしてチーム全員がこれが最後ということで一つになって、この1年間で一番いい練習ができました」

サントリーサンゴリアス

◎NTTドコモレッドハリケーンズ
○高野一成ヘッドコーチ

「今シーズン最後のゲームでタイトな戦いになるとはわかっていました。残留へ向けて非常に大事なゲームだという意識でのぞんだが、7点差で折り返し、本当にタイトなゲームだと実感しました。
前半から相手陣でしっかりミドルの所で当てていって、アタックの持ち味は出せた部分もあったが、ディフェンスが課題です、来年へ向けての課題で、この戦いではトップリーグでは戦えない、ボトムアップし、しっかりフィジカル面でレベルアップしなければならないです。なんとか来年のトップリーグの切符をつかめたことはうれしいです。ファンの方や会社の方、関係者の方に感謝いたします」

○平瀬健志キャプテン

「今シーズン14ゲーム本当に厳しい戦いをしてきました。(この勝利は)チームにとってはうれしいです。こちらはトップリーグという上から目線ではなく、チャレンジャーとして戦いました。絶対にトップリーグに残るという意志で切れずに最後まで戦えました」

──この1年で成長した点は?

○高野ヘッドコーチ
「まずトップリーグでの経験が大きいです、アタック力に関しては、全部ではないがある程度自分たちのプランが出せたと思います」

○平瀬キャプテン
「アタックは継続できればトライを取れると実感しましたが、ディフェンスはまだまだです」

──クボタの気迫のようなものは感じたか?

○平瀬キャプテン
「ブレイクダウンでの激しさです。うちが少しでも高くなった所に低く入ってこられて、そこに執念を感じました。『気持ちで負けてはだめだ』と修正しました。
逆転してからの残り10分ほどは、この10分で自分たちのラグビー人生が大きく変わるということでチームからもポジティブな声が出ていました」



2012年3月4日

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