プレーオフトーナメントファイナルで、サントリーサンゴリアスが4年ぶり2回目のトップリーグ優勝を成し遂げた、翌日、東京・東京国際フォーラム(有楽町)にて、今季のトップリーグの一つの区切りとなる、「ジャパンラグビートップリーグ2011-2012 年間表彰式」が開催されました。
優勝チーム表彰をはじめ、最多トライゲッター、新人賞、ベスト15、そしてシーズンMVPなどの発表が行われ、各賞受賞者の栄誉が称えられました。なお、今シーズンのジャパンラグビー トップリーグは、3月3日に行われる入替戦、そして3月25日宮城県仙台市・ユアテックススタジアム仙台にて行われる、2012トップリーグオールスター「FOR ALLチャリティマッチ in 仙台」をもって、終了となります。
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優勝のサントリーサンゴリアス、ジョーンズGM兼監督(左)と、竹本キャプテン |
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優勝 サントリーサンゴリアス
エディー・ジョーンズGM兼監督
「今季はどのチームもレベルが非常に高く、本当にタフなシーズンでした。我々がこのようなシーズンで優勝出来たことは幸運なことだと思っていますし、努力の成果とも思っています。特に昨日のパナソニック戦(2/26プレーオフ決勝戦)では、必死になって戦いました。選手が本当に頑張った結果だと思いますし、竹本キャプテンと有賀バイスキャプテンのけん引力が大きかったとも思っています。
またシーズンを通して、チーム全体が我々のやりたいラグビーをやり通すことが出来たと思います。だから、次の日本選手権を楽しみにしていますし、更に良いラグビーをしたいと思っています。この戦いを非常に競った試合にしてくれた他のチームの皆さんにも感謝したいと思います。ありがとうございました」
竹本隼太郎キャプテン
「皆さま、長いトップリーグシーズンお疲れ様でした。監督も言っていましたが、年々トップリーグのレベルが上がっている中、タフな試合を乗り切って、去年同じ対戦で果たすことが出来なかった優勝を、チーム一丸となって果たすことができ、嬉しく思っています。
いまチームの状況は雰囲気も良くて、ノンメーンバーも含め一生懸命練習をしています。まだやれることはあると思いますし、成長は続いていますので、この優勝を自信にして、日本選手権に繋げていきたいと思います。これからも更にサントリーらしいラグビーを追及していきたいと思います。ありがとうございました」
フェアプレーチーム賞 東芝ブレイブルーパス
豊田真人キャプテン
「今季のトップリーグを振り返って、ブレイクダウンでの反則が7、8割を占めています。東芝は、春からブレイクダウンに重点をおき、苦しい練習を積み重ねてきました。正々堂々プレーできたことを誇りに思っています。今季イエローカード0、レッドカード0、共に戦ったチームメイトを誇りに思っています。今後も、規律を持って戦っていきたいと思います」
最多トライゲッター賞
ネマニ・ナドロ選手(NECグリーンロケッツ)
「このような賞をいただいて大変光栄に思います。私がこうして受賞できたのも、チームがプレーオフセミファイナルに進めたのも、私個人の努力や頑張りではなく、チーム全員の努力や頑張りがあったからこそ。支えてくれたチームメイトに感謝したいです」
ベストファンサービス賞 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田右二ヘッドコーチ
「8年連続で、このような賞を今年も受賞できて、ありがたいことだと思っています。ラグビーは素晴らしいスポーツであることを、日本全国のファンへ伝え、このような活動を続けていくことが、2019年ラグビーワールドカップ成功に繋がるものと思います。この賞に恥じないよう、ラグビーファン・サポーターに満足してもらえるよう活動を続けていきたいです。来シーズンは、神戸製鋼の歴史を塗り替える飛躍の年にしたいと思います」
ベストホイッスル賞
平林泰三 JRFU公認A級レフリー
「本日、このような賞をいただき、心から嬉しく思っております。評価いただいたチーム、監督の皆さんに感謝したいと思います。今シーズンこのような賞を受賞でき素直に嬉しいです。個人的に、東日本大震災(親戚が被災)、身内の不幸などが続き、毎試合特別な思いで笛を吹いていました。今後もトップリーグの向上ため、より良い準備を進めて参りたいと思います。この場をお借りして、日本協会、チームの皆様、ファンの皆様、そしてレフリーの仲間に感謝します」
ベストキッカー賞/得点王
五郎丸 歩選手(ヤマハ発動機ジュビロ)
「入社以来欲しかった賞でしたので、大変光栄です。これも多くの支えてくださる方々があってこその受賞です。来年は個人の表彰ではなく、ヤマハ発動機ジュビロとしてチームが表彰されるように努力していきたいと思います。これからも静岡県から感動的なラグビーをお見せし、ラグビーの素晴らしさを発信していきたいと思います」
TRY for GREEN
水谷洋一・網走市長
「網走には、多くの選手、チームの皆さんに合宿に来ていただいております。私たちは、けがのない芝生、おいしい食事、ホスピタリティあるおもてなしを心がけております。今年は、またラグビー場を一面増やし、練習環境も整備しました。今年も、植林活動への寄付を賜りましたことを、感謝申し上げます。1本1本の木が選手とチームの皆さんの汗の結晶であります。網走市民500人程が集い、今年は5月15日にラグビーの森という植樹活動を予定しています。皆さん、ラグビーゆかりの地 網走をよろしくお願いいたします」
特別賞 リーグ戦100試合出場達成
中居智昭選手 (東芝ブレイブルーパス)
「本日は、このような賞を受賞でき本当にありがたく思っております。100試合出場できたことを、チーム、チームメイト、そしてサポートいただいた全ての方々に感謝したいと思います。100試合を身体で体感し、どの試合も気を抜ける試合はありませんでした。現役を続ける限り、これまでの経験を後輩たちに伝え、より質の高いラグビーを目指して精進していきたいと思います。ありがとうございました」
小野澤宏時選手 (サントリーサンゴリアス)
「まずは普段から僕の体を気遣ってくれている家族に感謝したいと思います。そして個人としては、明日からまた少しでも上手い選手になれるように、日々練習していくことだけが大切なことだと思っています。また良いプレーヤーになって、来年はこの壇上に違う形で登れるように頑張りますので、皆さん応援をよろしくお願い致します」
特別賞(応援団表彰)
近鉄ライナーズ応援くらぶ 武広団長
「私はラグビーをやったことはありません。うちの応援団は私設応援団です。ようやく10年間で団員43人、登録者数250人、全国あちこちで好き勝手応援させてもらっています。この賞を持ち帰って団員と喜びを分かち合い、またこの場所へ呼んでもらえるよう頑張ります」
新人賞
マイケル・リーチ選手(東芝ブレーブルーパス)
「今年は同期の多くがトップリーグで活躍していた中、選ばれたことを嬉しく思います。これからも、この場に立てるように頑張りたいと思います」
「まずはこの賞をいただき、ありがとうございます。今シーズンは私にとっても、サントリーにとっても、非常に素晴らしいシーズンだったと思います。私自身、トップリーグの試合のレベルの高さ、そしてチームメイトの練習におけるレベルの高さに驚かされました。そういった環境の中で、1つ1つの試合が私にとって挑戦でした。こういった環境の中でプレーをすることが出来たこと、そして日本のラグビーに触れることが出来たことに対して、非常に光栄に思っています。これからもより多くの人が、ラグビーを見てくれる、ラグビーをしたいと思ってくれることに繋がればと思っています。改めて、トップリーグの皆さん、サントリーの皆さん、すべてのスタッフの皆さんにお礼を言いたいと思います。ありがとうございました」