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豊田自動織機シャトルズ 24-46 キヤノンイーグルス
【トップチャレンジ1 第1節/2012年1月29日(日) at 大阪・近鉄花園ラグビー場】
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C:2012, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
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トップウェストとトップイーストをそれぞれ1位で通過した豊田自動織機シャトルズとキヤノンイーグルス。トップリーグへの自動昇格を賭け、ともに負けられない大事な初戦。寒風吹き荒む花園のメインスタンド側には豊田自動織機の青いヤッケ、バックスタンド側にはキヤノンの赤いヤッケを着た応援団が陣取り、勝負の行方を見守る。
前半4分、先制の機会を得たのは豊田、しかしSOウィリアムスがゴール前25m左中間からのイージーなPGを外すとキヤノンが攻勢に転じ、7分、ゴール前22mLまで迫り、中央ラックから右展開、SO橋野が右隅にトライ(ゴール)し、0-7と先手をとる。キヤノンは13分にもPGを決め13-0とするが、前半反則が多く今ひとつ勢いに乗れない展開。これに対し豊田は15分、10mL右中間ラックから左展開、13番CTBヴァカがラインブレイクし、No.8斉藤に繋ぎポスト左にトライ(ゴール)を挙げ、7-10とエンジンが掛かり始め、この後、34分にはキヤノンのゴール前35m中央での反則に、SOウィリアムスがPGを着実に決め10-10の同点に追いつき前半を終了する。
後半先取したのはキヤノン、ハーフタイムでの指示によるものなのか、反則が少なくなり、4分、PGをキッカー12番CTB三友が決めてリズムに乗ると、9分にもゴール前7m左中間で得た反則から速攻を仕掛け右LOヴァンデンベルグがトライを決め、10-20と突き放しにかかる。しかし豊田も負けじと反撃に転じ17分、ゴール前7m右中間のPKから左展開し左WTB坂井がトライ、続く27分にも自陣10mL左のラックから13番CTBヴァカがラインブレイク、パスを受けた右WTB赤石が60m走り切り中央にトライ(ゴール)し、24-20と逆転に成功する。
しかし、トップイースト1位のキヤノンは25分以降選手交代で流れを引き寄せる。とりわけ突破力のある高速重量戦車とも言われる7人制日本代表トゥプアイレイの13番CTBへの起用が奏功、30分、10mL中央で得たFKを7番FL竹山が左展開、12番CTB三友がラインブレイクし13番CTBトゥプアイレイに繋ぎ左隅にトライして24-25と逆転、34分にもハーフウェーライン右中間での豊田バックライン展開のこぼれ球をトゥプアイレイが見逃さず拾い上げそのまま中央に持ち込みトライ。この後試合はキヤノンに大きく傾き、36分にもリスタートから一気にゴール前まで持ち込み最後は途中出場の右LOティマニが左中間にトライ、続く38分、豊田BKライン展開のボールをコンタクト後SO橋野が奪い、50m独走し左中間にトライ(ゴール)を挙げて、24-46と22点の大差でキヤノンが勝利した。キヤノンはトップチャレンジシリーズを一歩リード、豊田自動織機は後がなくなった。 |
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◎豊田自動織機シャトルズ
○田村監督
「後半に逆転するまではプラン通りにいいラグビーができてたんですが、基本的なプレー、つまりボールをキープして前へ走って行くといった簡単なところでミスをしてしまいました。
最後の3トライはこちらがポイントを狙いに行って攻めに行ったところからカウンターをくらってしまいました。
点差ほど内容は悪くないと思います、むしろいい形で気持ちを切り替えるチャンスで、あと2つ勝ちに行きます」
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