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9節 マッチサマリー(神戸製鋼 27-31 リコー)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ 27-31 リコーブラックラムズ
【week9/2012年1月9日(月) at 兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場】

神戸製鋼 27-31 リコー   神戸製鋼 27-31 リコー   神戸製鋼 27-31 リコー   神戸製鋼 27-31 リコー   神戸製鋼 27-31 リコー
C:2012, JRFU(Photo by YANAGIMOTO)
午前中の穏やかな天候から一転、寒風が肌を刺しだした中、神戸製鋼のキックオフでリーグ後半戦のゲームが滑り出す。

ラン、キックと互いに出方を探りながらの序盤、リコーがやや優勢にエリアマネジメントを図るも神戸製鋼DFを崩し切れない。
一方の神戸製鋼も前節に披露した高い集中力が見られず、ノックオン等のケアレスミスが続き、チャンスの糸を手繰り寄せられない。

26分神戸製鋼陣内でファイトし続けたリコーにPGチャンスが訪れる。SO河野が左中間22mライン付近のPGを決め0-3と均衡を破る。

その後もエリアマネジメントで優位に立つリコーだったが決め手が無く、逆にペナルティから歩を進めた神戸製鋼は32分、リコー陣5mラインアウトをモールで押し込み、最後はNO.8マパカイトロが押さえT。(G成功7-3)流れは神戸製鋼に傾くかと思われたが、続くチャンスを反則でことごとく潰し、辛うじてロスタイムにPGを決めたのみ、僅か10-3のリードで折り返す。

後半早々、神戸製鋼FLブラッキーの突破からチャンスメイクするも、ノックオンで逃すどころか、こぼしたボールをリコーに繋がれ、LOカウヘンガのビッグゲインからゴール前ラックを形成、CTBノヌーが中央へトライし(G成功10-10)、ゲームを振り出しに戻す。

前節とDFの出来が雲泥の差となった神戸製鋼と、ブレイクダウンでのボールキープが不安定なリコー。膠着状態から抜け出したのは50分の神戸製鋼。フェイズを重ねリコー陣ゴール前に迫ると、左展開からループで一旦SO山本へ戻ったボールをWTB大橋へ展開、左隅へT(G不成功15-10)、突き放しにかかる。
対するリコーもキックオフ後の53分、神戸製鋼ダイレクトタッチによるエリアマネジメントのミスにつけこみ、スクラムからCTBノヌーの縦突破を起点に連続攻撃、最後はLOカウヘンガがT、(G成功15-17)逆転に成功する。

負けじと神戸製鋼も56分に連続ラックから、途中出場のHO松原がエアポケットになった中央を抜け出し左中間へT。(G成功22-17)
獲られたら獲り返す 両チームだが、どこか‘落ち着きのない'ゲームを展開する。

71分神戸製鋼が自陣からダイレクトタッチのケアレスミスを犯すと、リコーは逃さずつけこみ、FBキリキリラウの縦突破からCTBノヌーに繋がれる。

神戸製鋼必死のDFも、ラックから左へ大きく揺さぶられ、最後はWTB横山伸一が左隅に飛び込みT。G成功で再逆転(22-24)する。

77分にも神戸製鋼が狙ったタッチキックをWTB11小吹が巧みにキャッチ、パスを受けたFBキニキニラウに縦を切り裂かれ最後はWTB横山伸一がゴールポスト下へT。(G成功22-31)ゲームの大勢を決した。痛い敗戦を喫した神戸製鋼の僅かな救いは、終了間際のT(G不成功27-31)によるボーナスポイント2点の獲得。

トヨタ戦、東芝戦に見せた高い集中力が影を潜めるなど、好不調の波が大きい神戸製鋼と点の取り合いから活路を見出すリコー。残り4節に強みを磨き、弱みを消すことが出来るか、ポストシーズンを賭けたつば迫り合いが、更に激しい展開となった。MOMはリコーSO河野。(廣島 治)

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会見ダイジェスト
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、平島主将
苑田ヘッドコーチ(左)、平島主将


◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○苑田右二ヘッドコーチ
「前節までの、良いゲームレベルを下げてしまった。今日は勝ちに値するチームではなかったということである」

○平島久照主将
「セットプレーやノックオンなど、ケアレスミスでゲームを落としてしまった。次節に向けて気持ちを切り替えるしかない」

──今日の敗因は。

○苑田ヘッドコーチ
「セットプレーが安定しなかったことや、オフロードパスでのハンドリングミスなど、エラーが多かったことに尽きる」

──リコーCTBノヌーについて。

○苑田ヘッドコーチ
「一人のプレーヤーに焦点を絞ってDFしているのではなく、チームとして如何に対処するか、なので答えようが無い」
○平島主将
「ミスからの切り替えが早く、簡単にトライされてしまった」

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リコーブラックラムズ
山品監督(右)、滝澤主将
山品監督(左)、滝澤主将


◎リコーブラックラムズ
○山品博嗣監督
「新年のスタートとして最高な滑り出しである。ブレイクダウンで神戸製鋼のプレッシャーが激しく苦戦したが、後半は巧く修正できた」

○滝澤佳之主将
「前半はプレーに焦りもあったが、後半インパクトプレーヤーが良く機能してくれた。この勝利から更なる成長ができれば、と思う」

──ハーフタイム時の指示は。
○山品監督
「セットプレーの安定化を図るというシンプルな指示しか与えていない。それ以外ではコンタクトでのハンマーサポートで、押し込むことには言及した。要は当たり前のことを当たり前にしようということ」

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2012年1月10日

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