トヨタ自動車ヴェルブリッツ 15-45 サントリーサンゴリアス
【week8/2011年12月24日(土) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】
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冷たい風が吹く中、トヨタ自動車ヴェルブリッツのキックオフで前半が開始された。試合開始から両者一進一退の攻防が続いたが、最初に口火を切ったのはトヨタ自動車だった。前半4分にラインアウトからモールを作り、No.8菊谷崇が抜け出してトライをあげた。対するサントリーも9分にCTBニコラスのPGにより3点を返した。
トヨタ自動車はこの試合FWがプレッシャーをかけるもペナルティーが多く、13分にもペナルティーからPGを許してしまう。サントリーは、SH日和佐篤、SOトゥシ・ピシがボールを動かし22分には自陣22mからBKで回しWTB小野澤宏時が抜け、FB有賀剛、日和佐とパスしてトライを奪った。28分にもサントリーがPGを決めたが、前半ロスタイムでトヨタ自動車がPGを決め16対10でサントリーがリードで折り返した。
サントリーは後半にもトヨタ自動車のペナルティーから開始早々3分にCTBニコラスライアンのPGでリードすると、その直後のトヨタ自動車のキックオフからブラインドサイドを攻め有賀、小野澤と回してトライを奪った。トヨタ自動車はディフェンスの2人目の寄りが遅く、サントリーのプレーヤーに繋がれゲインを切られる場面が目立った。21分にはサントリーがゴール前連続アタックから有賀がトライを奪い、24分にも小野澤がトライを奪った。39分にトヨタ自動車もFWでゲインを切り、WTB遠藤幸佑が抜け出しFBスティーブン・イェーツがトライを奪ったが、再びロスタイムにはこの日マン・オブ・ザ・マッチとなった小野澤がトライを決め、最後のキックをFLジョージ・スミスが蹴りノーサイドとなった。(石澤一輝)
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朽木監督(右)、上野キャプテン
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督
「トップリーグ、愛知県協会の役員の皆さん、環境を整えていただきありがとうございました。三連休、クリスマスイブ、トヨタ自動車の良い状況でもない中、観戦いただいたにも関わらず、期待にこたえられず申し訳ない。完敗です。下を向いていても駄目なので、あと5試合、我々がやることは1試合1試合ベストを尽くし、次のNTTコミュニケーションズ戦で良い結果がでるよう頑張ります」
○上野隆太キャプテン
「先週に続いて黒星。攻撃的ラグビーは出せたが、やりきれず完敗です。次に頑張りたいと思います」
──攻撃が対照的でパスを細かく繋ぎ、数的有利を作るサントリーとフォローの薄いトヨタ自動車という感じだが?
○朽木監督
「縦を切り数的有利を作りたい。サントリーと手法が違う。先週よりは良かったが、サントリーのディフェンスも厚い。突き破る力を付けていきたい」
──トヨタ自動車っぽいラグビーが意識できたか?
○朽木監督
「トヨタ自動車の良さを出してもチャンピオンになれない。ひたむきに前に出る意識をしたい。やろうとしたことは光が見えてきた」
──後半の小野澤のトライから気持ちが薄れたのか?
○上野キャプテン
「前半は前に出る圧力があったが、サントリーのが地力が上。後半、足にきた」
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ジョーンズ監督(右)、竹本キャプテン
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◎サントリーサンゴリアス
○エディー・ジョーンズGM兼監督
「トヨタ自動車に勝ったことがないので嬉しいです。夏合宿も負けている。ブレイクダウンも良かったです。後半、規律を守ったので勝てました。少し休みを取り万然な状態でNECグリーンロケッツと戦いたいと思います」
○竹本隼太郎キャプテン
「今週は良い準備ができました。気持ちに負けませんでした。我慢して自分達のプレーができました。もっとレベルアップしていきたい」
──想定内のアタックだったか?
○ジョーンズGM兼監督
「トヨタ自動車のFWは重い。昔のスタイルと想定していません。サントリーのFWは軽いが後半それの良さが出せました」
──パス攻撃の成熟度は?
○ジョーンズGM兼監督
「長友(泰憲)に手はどこにあるの? と聞いたが・・・。しかし、ボールを動かし、ラインスピードがありました。皆がキャリアーでした」
○竹本キャプテン
「もっと良くすることを考えたいです。意識していきたいと思います」
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