ヤマハ発動機ジュビロ 49-41 NTTドコモレッドハリケーンズ
【week8/2011年12月24日(土) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】
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バックスタンドがスカイブルーとレッドに色分けされる好カード。シーズン始めより清宮克幸監督に代わり、まとまりが出て好成績なヤマハ発動機ジュビロと、前々節、神戸製鋼に勝ち、調子の上がるNTTドコモレッドハリケーンズの対戦。
開始早々よりミスの多いヤマハ発動機に対し、2分NTTドコモは敵陣ゴール前ラックよりFB沼田邦光のキックをインゴールでCTB清瀬岳太が押さえ先制トライ。しかし徐々にスクラムのセットで優るヤマハ発動機がペースをつかむと、10分FB五郎丸歩がPGを成功させ3-7とする。18分ヤマハ発動機はCTBマレ・サウのラインブレイクよりチャンスを作りCTB宮澤正利が中央にトライ。27分にも1トライを追加し15-7とする。終盤、NTTドコモは、FLスティーブン・セテファノの突進でチャンスを広げ、30、34分とスコアし、15-21と逆転。終了間際に1PGを追加し、15-24とNTTドコモがリードし前半終了。
後半、序盤ヤマハ発動機が2、10分とラックを基点に2トライ2ゴールをあげ、29-24と再逆転。しかし13分NTTドコモは後半より出場のFBミルズ・ムリアイナが抜け出し最後はWTBの位置に入った沼田が左中間にトライし29-29と振り出しに戻す。中盤、ヤマハ発動機が五郎丸のPG、WTB徐吉嶺のトライで39-29とスコアする。しかしNTTドコモも23、27分とムリアイナなどのトライで2トライ1ゴールをスコアし、39-41とまた逆転。目の放せない緊迫した試合となった。
終盤、31分に五郎丸がPGを成功させ、42-41と逆転するとラックを支配し、ゲームをコントロール。34分にサウが抜け出し後半出場のWTBタネ・トゥイプロトゥに繋ぎ右隅にトライ。これが決勝点となり接戦に終止符を打ち、49-41でヤマハ発動機ジュビロが勝利した。MOMは、CTBマレ・サウ。(大久保 誠) |
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高野ヘッドコーチ(左)、箕内ゲームキャプテン
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◎NTTドコモレッドハリケーンズ
○高野一成ヘッドコーチ
「清宮ヤマハにどれだけセットプレーを取ることができるか試したかったです。前半はセットプレーでプレッシャーをかけることができましたが、イージーなミスやスクラムでのペナルティが多くテンポが悪くなってしまったことが敗因でした」
○箕内拓郎ゲームキャプテン 「とにかく負けてしまったことは残念ですが課題を見つけることができたのはよかったと思います。自信があるプレーでは、そこからトライに繋げることができたのは収穫でした。あと5試合ですが、次に進むために前を向いて取り組みたいです」
──ムリアイナ選手を後半に出場させたのには理由があったのですか。
○高野ヘッドコーチ
「前半はディフェンスを重視し、相手が疲れてくるまで我慢していました。後半からはインパクトプレーヤーとして使いたかった」
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清宮監督(左)、大田尾ゲームキャプテン
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◎ヤマハ発動機ジュビロ
○清宮克幸監督 「最初からミスを連発し、プレーをすることができなくなっていました。1年に1回の出来の悪い試合ではありましたが、その中でも勝てたことは大きな収穫でした。強いキャリアに対して厳しいディフェンスができるようにしたいと思います」
○大田尾竜彦ゲームキャプテン 「ミスから流れを悪くしてしまいました。だが、代わりに入ってきたプレーヤーがよく働いてくれたことが勝因に繋がったと思います」
──課題は何ですか。
○清宮監督
「課題は多すぎますね。プレー自体は悪くなかったです。メンタル面が原因ではないかと思います」
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