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2節 マッチサマリー(リコー 17-45 ヤマハ発動機)

リコーブラックラムズ 17-45 ヤマハ発動機ジュビロ
【week2/2011年11月5日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】

開幕戦を勝利で飾った両チーム、この試合は真価が問われるゲームになった。

前半はヤマハ発動機ジュビロのキックオフで静かに始まるかにみえた。
いきなり開始1分にリコーブラックラムズのペナルティをジュビロFB五郎丸が慎重に決めて0-3で試合が動き始めた。
ジュビロが押していたが、二度のジャッカルから10分にブラックラムズFB河野のトライを生んだ。ゴールも決まり、7-3で逆転した。
キックオフ直後のジュビロの連続攻撃にたまらずブラックラムズがペナルティでPGをFB五郎丸が決めてジュビロが7-6で食い下がる。
25分に再びFB五郎丸のPGでジュビロが7-9と再逆転した。
前半終了間際のブラックラムズの攻撃にジュビロがラインオフサイドを犯してホーンが鳴った後にFB河野がPGを決めて三度逆転で10-9で前半終了。

後半ブラックラムズのキックオフ。
7分にジュビロの流れるようなラインのパス攻撃からWTB徐が左コーナーにトライ。FB五郎丸が難しいゴールを決めて10-16と四度逆転のシーソーゲームの様相か。
14分ノヌー登場に場内が沸き、ここから両チームの選手の入替えが激しくなる。
18分に反則からジュビロのラインアウトでCTBマレ・サウがノヌーのタックルを振り切ってトライを奪い、FB五郎丸がゴールを決めて10-23とジュビロがブラックラムズを引き離し始めた。

ブラックラムズは、21分にスクラムからNo8ハスケルが持ち出し左に展開してWTB小吹が右スミにトライ。FB河野が難しいゴールを決めて17-23と必死に食い下がる。
しかしジュビロは26分に左サイドのモールから右に展開してWTB田中が左スミにトライして17-28。さらに31分にブラックラムズのオフサイドのペナルティから25mのPGをFB五郎丸が決めて17-31のセーフティーリードを取った。
34分に中央のラックから素早く左へ展開してWTB中園のトライでジュビロはボーナスポイントとなる4トライ目を獲得。ゴールをFB五郎丸が決めて17-38でブラックラムズをさらに引き離しにかかった。
39分、WTBに代わった矢富が左から右にブラックラムズのディフェンスを切り裂いて右スミにだめ押しのトライ。ホーンの鳴った後に最後のゴールをFB五郎丸が決めて17-45でノーサイド。

後半、ジュビロの怒濤の攻撃にブラックラムズはノヌーの初陣を飾れなかった。
観客席はバックスタンドの両チームの応援団が活気ある応援とファンファーレで盛り上がっていた。この試合に勝利したジュビロの快進撃がみられるのか。今後のジュビロの試合は目が離せない。

会見ダイジェスト
リコーブラックラムズ
山品監督(左上)、河野ゲームキャプテン(右上)、ノヌー選手(下)
山品監督(左上)、河野ゲームキャプテン(右上)、ノヌー選手(下)
山品監督(左上)、河野ゲームキャプテン(右上)、ノヌー選手(下)


◎リコーブラックラムズ
○山品博嗣監督
「第1戦に続き、多くのサポーターの方々に来ていただき、応援していただいたことに感謝を申し上げたいと思います。今日の試合については、前半はまずまず思った通りにできたが後半、プレーの修正ができませんでした。ブレイクダウンのまわりなどでヤマハに負けることが多くなってしまいました」

──ヤマハはこの試合、スクラムをテーマにしてきたということだが、どうだったか?
「スクラムはしっかり組めていたと思います。スクラムでは負けてはいなかったです」

──マア・ノヌー選手は来日して、まだ、3日しか経っていないのに起用した理由は?
「ヤマハのCTBマレ・サウ選手らのアタックに対抗するためにも、ノヌー選手を使いたかった。また、ノヌー選手はトップレベルの選手なので、3日の短期間での対応力には問題はありません」

○河野好光ゲームキャプテン
「前半は、ディフェンスアンドアタックは正しくできていたと思います。しかし後半はボールを失う場面が多く、反省点としたいです。ヤマハのプレッシャーが厳しく敗戦となったが、下を向かず、次戦のホンダ戦に向けて修正し、頑張っていきます」

○CTB マア・ノヌー選手
──日本のトップリーグでの初めての試合の感想は?
「以前から聞いていたように、日本のラグビーはフィジカルも強く速いプレーだという印象を受けました。日本のトップリーグはSuper15と同じ高いレベルにあると思います」

──来日後、わずか、3日でのプレーデビューについては?
「試合までの時間がなかったため、慣れておらず難しさはありました。少しフラストレーションもあったが、このチームの中で我々外国人選手が一歩前に出て、リードしていかなければならないと思います」

──ワールドカップ終了からあまり時間がなかったが、メンタル・フィジカルの両面で問題なかったか?
「先週1週間は休みだったので、問題ないです。この大会に合わせるよう調整してきました」

──今日は出場時間も短く、ランプレーが見られなかったのは残念だが。
「今日のプレーでの局面では、チームのオプションから、パスプレーのほうがよかった。ランプレーを期待されているのなら、ランプレーも増やしたいと思います」

──日本のファンの皆さんへ一言。
「日本でプレーできるチャンスをもらい、ありがとうございます。昔から、日本でプレーしてみたいと思っていた。日本人はやさしい、いい人だという印象があります。日本でのシーズンを経験できることに感謝します」

ヤマハ発動機ジュビロ
清宮監督(右)、五郎丸ゲームキャプテン
清宮監督(右)、五郎丸ゲームキャプテン


◎ヤマハ発動機ジュビロ
○清宮克幸監督
「第1節に続き、いい形で2連勝できた。この上ないいい勝利となりました。後半30分近くまでほぼ互角のゲームだったが、これからの試合も我慢する時間が多くなると思います。しんどい試合が続くでしょう」

──今日の試合ではスクラムをテーマにすると言っていたが、リコーのFWはどうだったか?
「見ての通りです。(リコーのスクラムがよく、ヤマハは決してスクラムで勝っていなかったとの意)」

○五郎丸歩ゲームキャプテン
「チームとしての完成度は低かったが、最後はどうにか走り勝つことができました。たくさんのサポーターの応援のおかげです。苦しい時間をこらえるために準備をしてきました。最後はヤマハがペースを握っていたと思います」

──監督が清宮監督に交替して、選手たちの気持ちは?
「去年は会社の方針もあり、人数が少なくしんどかったです。やはり、チームが勝っていると楽しく見えると思います。大学の時の清宮監督よりも、話しやすい気がします」



2011年11月5日

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