トヨタ自動車ヴェルブリッツ 15-36 東芝ブレイブルーパス
【week1/2011年10月30日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】
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(c)2011,愛知県ラグビーフットボール協会 |
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名古屋でのトップリーグ開幕戦。小雨が降る中、スタンドは多くのファンで傘の花が咲くあいにくのコンディション。前半序盤より東芝ブレイブルーパスが出足よく攻め込む。PKを得るが、ゴールを狙わずモールを中心に攻めたてる。トヨタ自動車ヴェルブリッツも低く激しいディフェンスで守りきり、トヨタ自動車ゴール前で拮抗した状態が続く。13分に東芝はライン際でのモールよりFLスティーブン・ベイツからWTB廣瀬俊朗へ渡り、右隅にトライ。0-5と東芝ブレイブルーパスが先制。
トヨタ自動車も21分、相手FWの反則より正面PGをSO黒宮裕介が成功し、3-5となる。その後、東芝がFW3列を基点に常に前に出て優位にゲームを進め、1T1G1PGを追加し3-15で前半を終了。
後半も東芝FWの動きがよく、BKを絡めながら縦に縦に圧力をかける。11分、東芝はSOデイビッド・ヒルのキックをFB宇薄岳央が押さえ右隅にトライ。難しいゴールもSOヒルが決め3-22とリードを広げる。トヨタ自動車も後半出場のSOオレニ・アイイが相手BKライン裏にパントをあげ、チャンスをさぐる。15分にトヨタ自動車は敵陣10m付近より右に展開し、WTB松下馨がインゴールにショートパント。自ら押さえた時に東芝の不行跡で認定トライとなり、SOアイイのゴールも成功し10-22となる。
しかし、東芝FWの優位は変わらず、モールを中心にトヨタ自動車に圧力をかけ2T2Gを追加。トヨタ自動車の反撃を1Tに抑え、15-36で東芝が開幕戦を飾った。マン・オブ・ザ・マッチには、東芝のFLベイツが選ばれた。(大久保 誠) |
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朽木監督(右)、上野主将
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◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督 「お客さんが多く入ってくださり、グラウンドなどのコンディションもすばらしい中で、トヨタ自動車らしい攻撃的なラグビーができませんでした。敗因はゲームプランや戦術のミスであり、それが東芝の強みを引き出してしまい、想定していた中でのワーストのゲームでした。やはり、ボールを相手に与えすぎたことに尽きる。アタックに転じたときはよかったので、今日のゲームプランの若干のずれを次週に生かしていきたいです。長いシーズン中は山あり谷ありだと思うので、次週に向けて改善していきたいと思います」 ○上野隆太主将 「東日本大震災で日本全体が大変な中で、開幕できたことに感謝しています。今日の試合は途中でプレーの修正ができず、完敗でした。1対1のコンタクトのところで後手後手に回ったことが一番の敗因。まだ始まったばかりなので、今日の反省を次に生かしていきたいです」
──反則が多かったが?
○上野主将
「横からのオフサイドが多いとレフリーに注意されましたが、チーム全体で意思統一をして修正できませんでした。レフリーの感覚とチーム全体の感覚のずれを修正できなかったのが最大の原因です」
──攻められている時間が長かったが?
○朽木監督
「敵陣で試合をするという戦術をとったが、キックの種類の選択が悪かったです。その結果として、東芝にボールを与えてしまい、東芝の術中にはまってしまった。下に転がすキックをもっと使いたかったが、指示が明確ではなかったのがいけなかった。上のキックを使ったのは選手のエリアを取る判断だったと思うが、東芝のプレッシャーがきつく、有効ではありませんでした」
──SOの選択はゲームプランだったか?
○朽木監督 「前半はセンターのところで主導権を握ることをねらい、後半はアイイを使ってスピードの緩急をつけることをねらいました」
──ハーフタイムの指示は?
○朽木監督
「前半はミスからボールを相手に渡していたので、修正するよう指示しました。そして、あせらないことと、もっと攻撃的にいこうという指示を出しました」
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和田監督(右)、豊田主将
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◎東芝ブレイブルーパス
○和田賢一監督 「あいにくの天気だったが、多くのお客さんが来てくれたことに感謝しています。開幕試合の相手がトヨタ自動車ということで、熱い試合ができました。今日春からやってきたことをすべて出し切ろうという指示をしたが、選手はそのとおりによくやってくれました」 ○豊田真人主将 「東日本大震災という大変な時期にもかかわらず試合ができたこと、そして多くのお客さんが集まってくれたことに感謝しています。今日は15人全員で一体となったラグビーができてよかったと思います」
──途中までスコアがなかなか開かなかったが?
○和田監督
「確実にボールキープはできていたので、少しずつ相手に対してボディブローにはなっていたと思います。それにもかかわらず、スコアできなかったのはミスが多かったことが原因なので、その部分は修正していきたいです」
──PGをねらわなかったのはなぜ?
○豊田主将
「FWで前に出ることができていたので、15人全員で前へ行こうと意思統一を図っていたからです」
──FLマイケル・リーチはどうだったか?
○和田監督
「全体をよく前へ出してくれていた。彼が前へ行くことに対して、BKのプレーヤーもよく反応してくれていました」
──トヨタは夏合宿で一番悔しい思いをした相手だったと思うが?
○和田監督
「トヨタはあまり相性がよくない相手だったので、フィジカルの部分で真向勝負をして勝ちたかった。選手がよくやってくれました」
──PR浅原拓真・PR櫻井寿貴の使い方については? また、宇薄の怪我は大丈夫か?
○和田監督
「浅原・櫻井の使い方は、いくつかあるパターンのうちの一つ。宇薄のけがは大丈夫だと思います。FBとしての仕事をよくやってくれていました」
──今後の試合に向けての課題は?
○和田監督
「アタックをする際にミスが多かったので、これからはプレッシャーがきつい中でも我慢をして、ミスをせずにアタックを継続できるようにしていきたいと思います」
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前座で行われた第14回女子ラグビー関西大会決勝
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